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藤井敏彦の「CSRの本質」

企業の社会的責任(CSR)とは何なのか。欧米と日本を比較しつつ、その本質を問う。

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エコノミストの諸先生方が吉凶を占ってくださっております。が、先行きは不透明。とても不透明なので現在の金融危機を戦前の大恐慌になぞらえる向きさえ少なくありません。そんな閉塞感のある世情を反映してか否か、最近「植民地」というやや時代がかった言葉に出くわすことが多い気がします。

2008年12月 1日 08:30

小生、ITphobia兼Europhileであります。ITフォビアの私でもインターネットなしでは生活できないし、やっぱITは有難いものだと感謝はしています。同様、ユーロファイルの私、いくらヨーロッパが好きといっても限界というものがあるわけであります。ということで、ヨーロッパの許せないところリスト、トップ10!

2008年11月25日 08:30

今回7月以来のヨーロッパだったんですが、サブプライムの影響を実感しました。ジュネーブ空港で目立つ広告は「時計」と「ネスレ」と「金融機関」。土地柄ね。で、金融機関はというと、ここ公的管理に入ったな、ここは公的資金の要請したな、とかそんなんばっかり。

2008年11月17日 14:00

仕事をこなすためまだジュネーブにおります。この街、レマン湖の湖畔を除けばとりたてて賞賛に値する長所があるとは思えません。仕事するところ。欧州の街ではプラハとウィーンは良いです。特にプラハは。プラハといえば、「存在の耐えられない軽さ」という映画、ご記憶にありますでしょうか。

2008年11月10日 09:30

昨今の「エコ」ブームに「欺瞞」を嗅ぎ取る方がいらっしゃいます。でも、その責任は「エコ」を語る企業にはないように思われます。おそらく「軽さ」が感じられる理由は、環境が政治イシューにならなかった現実にあるのではないか、とワタシは思うのであります。

2008年11月 4日 09:00

ローリング・ストーンズの受け止められ方は一つの典型だと思います。既存秩序の「破壊者」として登場した音楽が、「破壊」に成功をおさめると、時間とともに教養アイテムになっていく。だいたいにしてミックジャガーは女王陛下よりナイトに叙勲されてるわけで。

2008年10月27日 12:00

奈良・正倉院の宝物からジャミロクワイ、そしてミシュランと古来より綿々と西域の新奇なる文物が本朝に伝えられてまいりました。そして、我々現代ニッポンジンの生活にさまざまな恩恵と知恵をもたらしています。ユーラシア大陸の西端にあるヨーロッパ半島で生まれた「環境保護運動」も、そのような文物の一つであります。

2008年10月20日 11:30

タタ自動車がナノの工場建設で地元と軋轢を起こしていることはこれまでも世界中で報道されてきました。結局、タタ自動車は予定地への工場建設を断念。その後、別の場所への工場建設を発表しましたが、当初の予定地の工場建設に投じた375億円に上る投資の相当部分をフイにしたと思われます。

2008年10月14日 13:00

Transparency Internationalというベルリンに本拠を構えるNGOさんが毎年、「世界汚職ランキング」なるものを発表されています。先般発表された「2008年世界汚職ランキング」ではデンマーク、スウェーデンとニュージーランドが最も「清潔」な国として同ポイントで1位に並んでいます。

2008年10月 6日 12:00

おそらく、「アニマルウェルフェア」の議論は日本とヨーロッパの価値観の相違を示す一つの典型例だと思うんです。EUがWTO協定違反で訴えられるリスクを覚悟してまで「アニマルウェルフェア」を通商政策に反映させようとしているということは何を物語るのでしょう。

2008年9月29日 13:00

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藤井敏彦の「CSRの本質」

プロフィール

1964年生まれ。経済産業研究所コンサルティングフェロー。経済産業省通商機構部参事官。著書に「ヨーロッパのCSRと日本のCSR-何が違い、何を学ぶのか」、共著に「グローバルCSR調達」がある。

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