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藤井敏彦の「CSRの本質」

企業の社会的責任(CSR)とは何なのか。欧米と日本を比較しつつ、その本質を問う。

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能力ある女性をそれとして正当に評価し遇すること、ワタシはこのことは非常に重要だと思っています。ただ、このダイバーシティ(男女の平等)の問題は、CSRの項目の中でも、なぜそれが会社にとって良いことなのか、という点において意見がなかなか一致しない項目の一つです。実はワタシもよくわかんない。

2009年10月 5日 14:30

こんな話を耳にしました。「国際機関に入った若い日本人の一部には内部で自国批判を展開する人がいる。例えば、日本は男尊女卑で最悪の国である云々。」もしかしたら誤解があるかもしれません。「国際(international)」とは何かについて。

2009年9月 7日 13:00

夏も盛り、今回はエコ・マーケティングを取り上げます。「マーケティング」とは売るための技術。ビジネスたるもの売らないことには話にならない。ネコの手だろうが、エコの手だろうが、借りられるものはなんでも借りないと。で、「エコの手」はどうすれば借りられるかを考えてみます。

2009年8月 3日 14:00

「理想は会社にCSRの専門組織がなくなること。CSRの考え方が社員の一人一人に浸透すれば専門部署はいらない」。しかし、小生は質問の衝動に駆られます。「そうすると、社員一人一人がマーケティング・マインドを持てばマーケティング部も不要になるということでしょうか?」

2009年7月 6日 14:00

日本はCSRを最初から「市場」と「法令」の世界の言葉として受け取った。「市場」といっても非市場の「期待」の領域からCSRを「市場」に移行させるというダイナミックな視点があったわけではありません。「お客様満足」を高めることがCSRだと考えることはその典型です。

2009年6月 1日 14:00

もし会社が「組織体とその存続を左右するパブリックとの間に、相互に利益をもたらす関係性を構築し、維持する」ことの重要性を理解していたら、CSRを単なる法令遵守とは考えないはずです。NGOや政府が提示する公的な価値観と企業活動との関係をより広くとらえようとするはず。

2009年5月 8日 10:00

「CSRで飯が食えるのか」という現場の問いにきちんと答えられるかどうかは、企業が社会の持続的発展という理念に貢献できるかどうかの分かれ道です。拙著「アジアのCSRと日本のCSR」ではひとつの章を割いてオリジナリティあふれる考察をした(当社比)わけですが、今最大の研究テーマです。

2009年4月 8日 14:00

経済危機の中、あらゆるものが困難に直面しています。企業のCSRへの取り組みも例外ではありません。ただ、こんな時期だからこそ基礎的なところを見直して将来に向けて布石を打つことが重要ではないでしょうか。そのための方策を練りたいと思います。今回はSRI(社会的責任投資)です。

2009年3月 9日 17:00

フィンランドがITで経済を立て直せたからといってその成功は農業人口の多いフランスでは再現できない。大きな製造業を抱えるドイツにも。広く海外に学ぶことは常に必要です。でも、それをそのまま飲み込んでしまえば健康を損ねる結果を招きかねない。

2009年2月23日 13:00

今回のテーマは北欧。美食に国の威信をかけるベルギーと正反対、美味や味覚といったものに対する冷淡さにおいて大英帝国をも陵駕するスカンディナビア諸国(ノルウェイ、スェーデン、フィンランド、デンマーク)を取り上げます。良いところもたくさんあるから。

2009年2月16日 12:00

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藤井敏彦の「CSRの本質」

プロフィール

1964年生まれ。経済産業研究所コンサルティングフェロー。経済産業省通商機構部参事官。著書に「ヨーロッパのCSRと日本のCSR-何が違い、何を学ぶのか」、共著に「グローバルCSR調達」がある。

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