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藤井敏彦の「CSRの本質」

企業の社会的責任(CSR)とは何なのか。欧米と日本を比較しつつ、その本質を問う。

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やや極端な例を挙げれば、企業における女性の登用についてイスラム圏と欧米は正反対の意見である。価値観がぶつかり規範的な合意に至ることが困難であればあるほど、情報開示は数少ない合意可能な要素として浮かび上がるのである。

2010年8月 3日 13:30

リサイクル法が導入される前、各地の埋立地は冷蔵庫やクーラーで溢れんばかりになっていたこと、まだ記憶にありますか。ディケンズ他の産業革命時期のイギリスの小説家たちがさかんに告発した労働者の苛酷な待遇を変えてきたのは、労働法制の累積であって資本家の善意ではありません。

2010年7月 6日 14:00

長期の展望をもってあるべき将来を思考し、逆算して今なすべきことを決める。今日、生物多様性の減少が国際的問題となり遺伝子資源の希少性に関心が高まりつつある。アメリカのケロッグ社は1970年代に国連機関と協力して国際的な遺伝子情報バンクを設立している。この先見性。

2010年6月 7日 14:30

せっかくのGWにヨーロッパで仕事に勤しんでいる小生、今回は久しぶりにヨーロッパネタでいきたい。読者の皆様にしても休みで心も頭も弛緩されていると思われる。シリアスなCSRネタは一回パスということで。ヨーロッパの不可思議に今一度迫りたい。

2010年5月 6日 14:00

ISO26000はそもそも義務を規定していないため内容的に自己認証にも第三者認証にもなじみません。数あるISO規格の中でも26000は「標準化」の力は極めて弱いかほとんどない。しかし、CSRに関する様々な国際規約の中に置いてみると、特有の潜在力が見えてくるのです。

2010年4月 5日 14:00

26000の最大の特徴は、日本人にとって新奇なる内容であるということにあります。ISO26000に書いてあること、環境や地域社会といった一部の項目を除いてですが、大半は日本人の知識と関心のはるか外側の領域にある事柄なのであります。「ジンケン?」

2010年3月 1日 11:00

寒い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。今月はビジネスと人権についての国際的検討の動向をとりあげます。「ラギー・フレームワーク」というものをお聞きになったことがありますでしょうか。国連人権理事会で認められたことは画期的なことなのです。

2010年2月 1日 14:30

新年あけましておめでとうございます。本年も引き続きご愛読の程どうぞよろしくお願い申し上げます。年の初めといえば、欠かせないものが色々あります。「今年の目標」もそのひとつかもしれません。かのドラッカー大先生が使われた言葉に「すでに起こった未来」というのがあります。

2010年1月 7日 14:30

ご縁があって「国際開発ジャーナル」さんにBOP(Bottom of Pyramid)ビジネス論について寄稿させていただきました。タイトルは「独り歩きする美しいBOP−社会貢献・利益追究の混同は危険」。2009年はBOP論、開発問題を題材にして「ロジカルシンキングCSR」で締めくくります。

2009年12月 7日 11:00

新企画「ブランド対抗、勝ち抜き『CSR調達』選手権」の初日第1試合です。ユニクロさんにご登場願います。ただ、相手は「労働基準?お上の仕事だろが」っておじさんが社内には一人もいない(かもしれない)北欧企業のH&Mさん。ユニクロさんには、やや気の毒な組み合わせですが。

2009年11月 2日 14:30

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藤井敏彦の「CSRの本質」

プロフィール

1964年生まれ。経済産業研究所コンサルティングフェロー。経済産業省通商機構部参事官。著書に「ヨーロッパのCSRと日本のCSR-何が違い、何を学ぶのか」、共著に「グローバルCSR調達」がある。

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