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藤井敏彦の「CSRの本質」

企業の社会的責任(CSR)とは何なのか。欧米と日本を比較しつつ、その本質を問う。

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ユーロ随分安くなりましたね。ポンドはさらに過激で一時の半分ですよ。何せ円は基軸通貨ドルに対して切り上がっているただ一つの主要通貨ですから。そこで、来るべき旅行シーズンに備え今回はフジイ流欧州ツーリストスポット案内。贔屓を引き倒します。その名も「ワタシの嫌いなお勧めスポット」。

2009年2月 9日 14:00

エアフランスの機中、服飾業界に身を置いておられる方とご一緒させていただきました。この方、派遣切りにあった人たちを援助するボランティアをされているとのこと。その観察が面白い。助けを必要としている人の中には所持金が1000円とかいう人たちも多いそうです。

2009年2月 2日 13:30

SCP(Sustainable Consumption and Production)、日本語では「持続可能な消費・生産」となります。ある意味でIPPの発展形とも言える環境政策コンセプトです。昨年7月欧州委員会から発表されたのですが、それまでに長く込み入った議論がEU加盟国や様々なステークホルダーを巻き込んでなされています。

2009年1月26日 14:00

先日、ブラッセル時代に一緒に仕事をした友人が訪ねてきてくれました。ささやかながら歓待の宴。いつになく少し懐古的になったりして。日本企業のインタレストを守るため力の限りを尽くした日々、最初の日本人ロビイストとしての使命感と困難。もう5年前のことになりました。

2009年1月19日 14:00

「主義」という言葉が頻用される分野として政策の世界とともに芸術の領域があります。芸術の世界での「様式」は、芸術家の様々な試みを帰納的に一般化、定式化したものですが、中でもある時代を象徴するような強い影響力を有した「様式」に「主義」という言葉があてられるように思います。印象主義とかロマン主義とか。

2009年1月13日 08:30

なすべきは制度の全体的再設計であり、時に新しい規制を導入する必要もある。規制緩和が進んで血で血を洗う競争の中でも人々は諾々と法令を守る、という筋書きは人間というものを単純化しすぎている。日本の社会は、他のすべての社会と同様、別に聖人君子の集まりではないので。

2009年1月 5日 12:00

日本企業が「次」の波をつかまえるためには、困難な時期に先を見通して経営を根本的に再構築する必要があります。CSRはその際どうしても外せないはず。ただし、その際に必要になるのは「私たち、愛される企業になります」っていうのとは多分に異質の思考と戦略です。

2008年12月29日 08:30

そもそも読書家ではないのであれですが、ものを読むとき筋の展開や起伏っていうのとはまた別に「読後感」ってあるような気がします。「後味」とでも言うか。この季節だと、ディケンズ先生の「クリスマスキャロル」。何度読んでもほのぼの感に包まれます。

2008年12月22日 08:30

前回、韓国の大宇ロジスティクスのマダガスカルへの農業投資に対する批判を概観しました。じゃ、あのような批判を受けず、かつ食料の供給を確保するためにどうすればよいのか。一言で言えば、地元の農家を支援して彼らの生産性向上を図る、ということに尽きます。

2008年12月15日 11:50

韓国の大宇ロジスティクスのマダガスカルへの投資に対するファイナンシャル・タイムスの批判記事を概観してみます。記事のタイトルは、「大宇、広大な土地をタダで入手」。「新植民地主義」、「海賊」、「略奪」といった激しい言葉で形容される本件、韓国の国家イメージにも決して良い影響は与えないでしょう。

2008年12月 8日 11:30

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藤井敏彦の「CSRの本質」

プロフィール

1964年生まれ。経済産業研究所コンサルティングフェロー。経済産業省通商機構部参事官。著書に「ヨーロッパのCSRと日本のCSR-何が違い、何を学ぶのか」、共著に「グローバルCSR調達」がある。

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