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石井孝明の「温暖化とケイザイをめぐって」

温暖化問題と切り離せない経済。「お金」と温暖化の関係を追う。

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温暖化情報がメディアにあふれていますが、「地球を守れ」と単純な内容を伝えるにすぎない報道が多いようです。「利益至上の産業界が、地球環境を顧みずに悪いことをしている」というステレオタイプの意識に書き手がとらわれ、「何をすればいいのか」という情報が不足しています。

2008年7月 3日 08:00

環境・温暖化をめぐる国際交渉には、各国の政治家と行政官が参加します。さらに会議場の周辺にはNGO(Non-Governmental Organizations:非政府組織)が集まります。そこでは、メディアの注目を集めるための過激なパフォーマンスや、最近流行の「反米」「反グローバリズム」という主張も目立ちます。「このままでいいのか」という問題意識を私は持ってきました。

2008年6月26日 08:00

夏至の6月22日から1カ月間、「100万人のキャンドルナイト」という催しが行われます。情報を追い続けることを一晩止めて、家電製品をすべて止め、静けさと暗さの中で自分を見つめ直し、そして温暖化問題の行く末に思いをはせてみませんか。

2008年6月19日 08:00

福田首相は、温室効果ガスの排出権取引を今年秋から試験的に行う方針を打ち出しました。しかし、私はもう少し冷静な議論を重ねた方がいいと考えます。排出権取引によって温室効果ガスとCO2が減らせるのか。先行して実施したEUでは、その効果が明確に示されてはいません。

2008年6月12日 08:00

「入社して最初の10年は泥のように働いてもらう」。情報処理機構(IPA)が主催したIT業界の幹部と学生の対話集会で、こんな発言が飛び出して学生らは唖然としたようです。日本の「ものづくり」の優秀さは際立ちますが、現場が優秀すぎるがゆえに、リーダーのダメさを隠していたのではないでしょうか。

2008年6月 5日 08:00

年会費100万円の会員制図書館・会議室。一方で、年収100万円の30代フリーター。小泉政権から続く「新自由主義」の流れは、強いものを確かに強くしました。しかし、社会全体ははたして強くなったのでしょうか。将来の温暖化と今の貧困、優先順位をつけるにも難しい問題です。

2008年5月29日 08:00

温暖化問題についての執筆活動によって、私は歴史書、そして絵画を新しい視点で見るようになりました。「その時に気温と天気はどうだったのか」ということを考えるのです。

2008年5月22日 08:00

企業競争に勝ち抜くため、激しく働き続け、拡大しなければならない――。こうした資本主義社会の現実を踏まえた価値観に、転換を迫る問題が生じています。地球温暖化問題です。モーレツに働くビジネスパーソンにとって、温暖化問題はどのように受け止められるのでしょうか。

2008年5月15日 08:00

「温暖化防止のためにエネルギーの節約をしよう」---。誰にでも言えることですが、実際には消費するエネルギーを減らすことは難しいものです。多くの人が悩む「ダイエット」に似ています。温暖化をめぐるベンチャー企業の活躍の2回目は、「エネルギーのダイエット」というユニークな仕事についてです。

2008年5月 8日 00:00

国民の合意を集積し、合意する場がなければ、政策は力を持ち、効果を上げることはできないでしょう。「エネルギー対話の場が作られなかった」という原発で経験した失敗を温暖化問題で繰り返してはなりません。

2008年5月 1日 12:51

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石井孝明の「温暖化とケイザイをめぐって」

プロフィール

石井孝明(いしい・たかあき)

経済・環境ジャーナリスト。1971年生まれ。時事通信社、経済誌フィナンシャル ジャパンの記者を経てフリーランス。著書に『京都議定書は実現できるのか〜CO2規制社会のゆくえ』など。ご意見・ご感想はこちらまで。