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石井孝明の「温暖化とケイザイをめぐって」

温暖化問題と切り離せない経済。「お金」と温暖化の関係を追う。

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CO2と企業の関係をめぐる興味深いニュースが、日本では伝えられないものの、各国でたくさん出ています。バンク・オブ・アメリカという大手米銀は今年2月、「取引先の出すCO2を1トン当たり20〜40ドルの潜在的負債として、融資の判断を行うべきかどうか、検討を始める」と、表明しました。

2008年9月18日 15:00

「世の中に確実なものは何もない。蓋然性に囲まれて私たちは暮らしている」。何事でも、そして温暖化問題でも、「断言」をすることなく、冷静に考え続けたいものです。それが初めは遠回りに見えても、長い視点で見れば真実に近づき、私たちのリスクを減らすことにつながるでしょう。

2008年9月11日 13:00

「生物多様性」問題が、今後、大きな関心を集めそうです。IUCN(国際自然保護連合)のリポートによれば、2006年の段階で調査をした4万種のうち、1万6000種が絶滅の危機にあり、哺乳類の5分の1、鳥の9分の1、両生類の3分の1に上るそうです。

2008年9月 4日 11:00

メディアが価値判断を提供する力を失いつつあります。情報技術の進展で大量の情報に接することができるようになり、人々はメディアの情報を選択するようになっています。これは半面、問題もはらみます。ただでさえ難しい社会の合意の集積が、一段と難しくなっています。

2008年8月28日 10:00

ツバルという国を知っていますか。南太平洋上に浮かぶ小さな島国です。温暖化による海面上昇によって国が海没する危機にさらされています。写真絵本『地球温暖化、しずみゆく楽園 ツバル』を出版した、NPO法人「宇宙船地球号」代表の山本敏晴さんの話をうかがいました。

2008年8月21日 10:30

私はカーボンオフセットを評価するものの、同時に戸惑いを感じます。「本当にCO2は減るのか」「努力をしなくても削減したと主張するための一種の『免罪符』にはならないのか」という疑問を持つためです。こうした戸惑いをどのように解消するべきでしょうか。

2008年8月 7日 10:00

「カーボンオフセット」が注目され始め、ビジネスへの応用も始まりました。ですが、安易に利用されているのではないかとの指摘も聞かれます。新しい仕組みを正しい形で社会に定着させ、本当にCO2の削減につなげるには、何が必要なのでしょうか。

2008年7月31日 10:00

「お金」の観点から、温暖化問題の対応を検討する──。ロンボルグ氏の主張はこう要約できるでしょう。これまで「地球を救え」という感情論が先行するばかりで、コストを考えるという当たり前の議論が世界でも日本でも行われませんでした。

2008年7月24日 08:00

今回は7月7日から9日まで行われた洞爺湖サミットの意義を、温暖化問題から考えます。1つ目のポイントは「あいまいさ」を残した温室効果ガスの削減数値目標を合意したこと。2つ目はガス削減の具体策が言及されたこと。3つ目は新興経済国との対話が始まったことです。

2008年7月17日 08:00

『地球と一緒に頭を冷やせ! ~ 温暖化問題を問いなおす』(ビョルン・ロンボルグ)という世界のベストセラー本を軸に温暖化問題を考えます。この本がそれほど話題にならない日本の現実を考えると、環境問題をめぐって私たちは「取り残された」との感慨を抱きます。

2008年7月10日 08:00

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石井孝明の「温暖化とケイザイをめぐって」

プロフィール

石井孝明(いしい・たかあき)

経済・環境ジャーナリスト。1971年生まれ。時事通信社、経済誌フィナンシャル ジャパンの記者を経てフリーランス。著書に『京都議定書は実現できるのか〜CO2規制社会のゆくえ』など。ご意見・ご感想はこちらまで。