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藤井敏彦の「CSRの本質」

企業の社会的責任(CSR)とは何なのか。欧米と日本を比較しつつ、その本質を問う。

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最終回ですので、難問中の難問に取り組んでみようと思います。「人権」です。おそらく、腑に落ちている人は滅多にいないのではないでしょうか。「人権」という概念に我々は懐疑的であります。しっくりこない何かを感じます。しかし、不思議と「環境」にはそういうものはあまり感じない。

2011年5月24日 14:30

経済的責任と社会的責任が相反する可能性を考えてみよう。「お客様の安心を最優先するために被災地域でつくられたあらゆる商品を販売しない」という方針を小売店が採ったとすれば、この方針には両者の衝突が見て取れるのではないだろうか。

2011年5月10日 11:30

「ナチスへの協力の記憶」により個人情報保護に厳格になったと言われる南欧2国や、ヨーロッパの極めて深刻な若年失業への苦悶から生まれたCSRも。国際社会の変化を導くような社会的概念や理念は、それを創造した社会や国の困難な経験と切り離して理解することはできないものです。

2011年4月 5日 13:30

思い返してください。ナイキ製品に対してアメリカで起きた嵐のような不買運動。2010年版ナイキ事件って感もあるアップルさんの蹉跌の場合どうでしょうか? メキシコ湾であれだけの環境汚染を引き起こしたBPさんへの不買運動はどれくらい影響を持ったでしょう?

2011年3月 1日 14:30

エクアドル政府が発表した「斬新な計画」の概要は以下のとおりです。(世界一美しい熱帯雨林と言われる)ヤスニ国立公園の地下に埋蔵されている石油を掘削すれば72億ドルの収入が政府に入ることが見込まれる。しかし、外国がその半分の額を支払うなら、石油開発は行わず熱帯雨林を保護する...

2011年2月 1日 14:30

昨年後半ですが、「悪のCSR用語集」、「エコなヒットチャート」と実験的スタイルを試みましたところ、思いの外ご好評をいただきました。ただ、調子に乗るとこのまま「お笑い!CSRの本質」って感じになってしまいかねません。自分への戒めも込め、今回は真面目で実用的な第一歩としようと思う次第であります。

2011年1月 5日 14:00

今回は年末ということで、定石とおり、大リクエスト特集です。リスナーの皆様からいただいた少数のお葉書、メール、ファックスを基に、ラジオマンと番組スタッフが針小棒大に曲を厳選。題して「エコ・チャート。トップ10!」

2010年12月 7日 14:30

途上国の開発問題とか貧困問題に関心を寄せる多くの若い皆さんに聞いて欲しいんです。アフリカ行って井戸掘ることも、図書館つくることもとても良いことですが、もしかしたら少し別の発想もあるかもしれない。持続可能なパーム油の認証スキームを作り上げた円卓会議は、当初わずか7人のメンバーではじまったものです。

2010年11月 2日 14:30

「長くやりたければ周りの人の言うことは気にしないこと」あるインディーズ系音楽家さんのコメントです。カ細くも長〜くCSR評論を続けているワタシ、尊敬すべき周りのご意見から独立性を護るための武器、「悪のターミノロジー」を大公開。あなたも自家製「悪の用語集」をつくってオリジナル!

2010年10月 5日 13:30

流行とCSRといえば「エコファッション」的な動きもこれまた興味深い。「エコリュクス」や「ロハス」など様々な派生系があります。ハリウッドではフェラーリを下取りに出して日本製プリウスをお買い上げくださった「エコセレブ」の皆さんが、今度はデ・ローザに乗り換えておられる。

2010年9月 7日 15:00

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藤井敏彦の「CSRの本質」

プロフィール

1964年生まれ。経済産業研究所コンサルティングフェロー。経済産業省通商機構部参事官。著書に「ヨーロッパのCSRと日本のCSR-何が違い、何を学ぶのか」、共著に「グローバルCSR調達」がある。

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