このサイトは、2011年6月まで http://wiredvision.jp/ で公開されていたWIRED VISIONのコンテンツをアーカイブとして公開しているサイトです。

松浦晋也の「モビリティ・ビジョン」

今後、テクノロジーの発達に伴い大きく変化していく”乗り物”をちょっと違った角度から考え、体験する。

前のページ

次のページ

1 2 3 4

今回の話題は、自転車マニアならばタイトルを見ただけで「ああ、あれね」とにやにやし、一方で普通の人は「自転車は自分の脚で漕ぐんだろ。いきなりパワーが2倍になるはずがない」と思うであろう。自転車のパワーを一気に2倍にする方法──それは実在する。

2009年3月19日 14:00

前回、親子3人乗りの自転車としてリカンベントが適当ではないか、という話をした続きです。「なぜリカンベント?」と思われる方も、「リカンベントって何?」と思われる方も、まずは私の考えを読んでもらいたい。リカンベントを知らない方は、前々回を参照のこと。

2009年2月20日 13:00

昨年、自転車が関係する交通事故の増加に対応して警察庁は親子3人乗り自転車を規制する方針を打ち出した。ところが世の母親から猛反発を食らって、「安全性が確保できる自転車の車種に限って、3人乗りを認める」と方針転換した。「安全性が確保できる3人乗り自転車」は、この春に試作車が出そろうことになっている。

2009年2月 6日 13:00

寝そべった姿勢で乗る自転車のことをリカンベントと呼ぶ。“recumbent”という単語を英和辞書で調べると「横になった, もたれた」という意味の形容詞だと出てくる。乗車姿勢を示す単語が乗り物の呼び名となったわけだ。通常の自転車にはない利点をいくつも持つ、非常にアクティブな乗り物である。

2009年1月23日 13:30

バイコロジーという言葉をご存知だろうか。バイシクルとエコロジーを合成した言葉で、「自動車のようなガソリンを使う乗り物ではなく、自転車を使いましょう」という運動である。1971年にアメリカで始まり、日本にも第一次オイルショックがあった1973年頃に入ってきた。

2009年1月 9日 14:00

今回は、路上でついやってしまいがちな自転車の危険行為を列挙することにする。「それぐらい大したことない」と思って、ついつい交通違反をやってしまいがちなのだが、実は自転車の交通違反で検挙された場合、反則金を払えばそれでおしまいではなく、刑事手続きに進む。ここで有罪になると前科がつく。

2008年12月19日 11:30

安いママチャリは、事実上「誰もがろくに自転車を整備せず、調整もせず、正しい乗り方もしない」ことを前提に製造、販売されている、と書いた。なぜそんなものが売られているのか、なぜそんな製品に多くの人が疑問にも思わずに乗っているのか。それは、日本の道路交通がそのような乗り方を許しているからだ。

2008年12月 5日 16:00

前回の話題で「バカ野郎、自転車に30万円も払えるかってんだ。自転車は自転車だろうが。自分はマニアじゃないから9800円のママチャリで十分だ」と思った方に、とっておきの秘法をお教えしようというのである。とはいえ、どれも当たり前のことばかりだ。

2008年11月21日 15:30

かつて日本には6.5kgという軽量折り畳み自転車が存在した。「した」というのは、今年の秋で残念ながら製造を中止してしまったからだ。パナソニック系列の自転車メーカーであるパナソニックサイクルテック社が販売していた「トレンクル6500」である。

2008年11月 7日 14:00

近代的なフレーム折り畳み機構を持つ折り畳み自転車は、1895年にフランス陸軍のジェラール大尉によって考案され、その後、第二次世界大戦で各国の空挺部隊が折り畳み自転車を実戦で使用し、折り畳み自転車は普及していった。最初に軍事利用があったわけだ。

2008年10月24日 14:00

前のページ

次のページ

1 2 3 4

松浦晋也の「モビリティ・ビジョン」

プロフィール

ノンフィクションライター。1962年、東京都出身。日経BP社記者を経て、現在は主に航空宇宙分野で執筆活動を行っている。著書に火星探査機『のぞみ』の開発と運用を追った『恐るべき旅路』(朝日新聞社)、スペースシャトルの設計が抱える問題点を指摘した『スペースシャトルの落日』(エクスナレッジ)、桁外れの趣味人たちをレポートした『コダワリ人のおもちゃ箱』(エクスナレッジ)などがある。

過去の記事

月間アーカイブ