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松浦晋也の「モビリティ・ビジョン」

今後、テクノロジーの発達に伴い大きく変化していく”乗り物”をちょっと違った角度から考え、体験する。

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表題はモノレール自体がたそがれた乗り物であるという意味ではない。なぜかそういう印象が強いという意味である。モノレールは、かつて少年雑誌などの未来予想図の王様だった。しかし現実にモノレールが鉄道に置き換わることはなかった。

2010年2月22日 13:30

前回、「柔軟にルート変更できるコミュニティバス」の可能性を書いたところ、「すでに、デマンドバスというものが存在します」という意見をいくつも頂いた。調べてみると確かに、乗車希望者からの乗車リクエストに応じて運行される「デマンドバス」あるいは「オンデマンドバス」という運行形態が、すでに日本各地で実施されていた。

2010年1月21日 16:30

路線バスの利用者が減少する状況下で、徐々に増えているのがコミュニティバスというものだ。路線バスよりも小さなマイクロバスを、幹線道路から外れた細い道まで走らせ、きめ細かなサービスを提供しようというものである。利用者の利便を考えて、多くの場合運賃は安く抑えられている。

2009年12月24日 13:20

自転車と、自動車・鉄道の中間にある乗り物について、そのモビリティを考察してみたい。路面電車というと、今でも時代遅れの乗り物と思っている人は多いかもしれないが、実際には1990年代以降、世界的に路面電車ルネッサンスというべき、路面電車復活の気運が続いている。

2009年10月15日 14:20

9月24日、本田技研工業は、モーターを利用した、まったく新しい乗り物「U3-X」を発表した。画像を見るとおり、基本発想は一輪車のモーターライズだ。今回のホンダの発表は、乗り物の電動化で起きる革新を象徴しているといえるだろう。

2009年9月25日 14:40

本連載の趣旨は第1回で述べた通り、「交通を巡る社会の穴」を考察することにある。自転車と自動車の間の“隙間”を埋めるものとして、ここ数回“自転車2.0”というコンセプトについて書いてきたが、自転車と自動車のモビリティの間を埋める方法は“自転車2.0”だけではない。

2009年8月20日 14:00

前回、“自転車2.0”として、ベロモービルに電動アシストを付加したものが有望ではないか、という話を書いた。しかしながら、そのような乗り物に日本国内で乗るとなると、様々な問題が出てくる可能性はないだろうか。“自転車2.0”は、内閣府令の道路交通法施行規則で定める「普通自転車」の条件に当てはまらない。

2009年7月16日 14:30

トライクに、空気抵抗を低減するカウリングを付けたものがベロモービルである。カウリングといっても多くは空気抵抗の低減を優先した全身を覆うフルカバード型のカウリングだ。車体といってしまってもいいだろう。

2009年6月18日 12:00

技術の発展は社会的規制とは無関係である。電動モーターの技術も同様であり、警察庁の意志や法的な規制とも無関係にどんどん進歩する。取りあえず法規や制度といった社会的な枠を無視し、技術の粋を集めて人力プラス電動モーターという動力の可能性を極めるといったいどんな乗り物ができるのだろう。

2009年5月21日 12:00

私は数種類のトライクに試乗したことがあるが、その印象は強烈だった。「そんな危なげに見える乗り物をわざわざ公道で走らせる必要があるのか。所詮は遊びの道具ではないか」と思う方もいるだろう。しかし、私の見るところ、トライクには自転車や2輪のリカンベントが持っていない非常に大きな利点が存在する。

2009年4月16日 15:00

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松浦晋也の「モビリティ・ビジョン」

プロフィール

ノンフィクションライター。1962年、東京都出身。日経BP社記者を経て、現在は主に航空宇宙分野で執筆活動を行っている。著書に火星探査機『のぞみ』の開発と運用を追った『恐るべき旅路』(朝日新聞社)、スペースシャトルの設計が抱える問題点を指摘した『スペースシャトルの落日』(エクスナレッジ)、桁外れの趣味人たちをレポートした『コダワリ人のおもちゃ箱』(エクスナレッジ)などがある。

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