このサイトは、2011年6月まで http://wiredvision.jp/ で公開されていたWIRED VISIONのコンテンツをアーカイブとして公開しているサイトです。

白田秀彰の「現実デバッグ」

社会システムのコーディングし直しを考えてみる。

前のページ

次のページ

1 2 3

私が見る限り、ほとんどの政治的な主張は「政府がいかに人民を統治するか」という視点に立っているけど、本当に考えなければいけないことは「我々がいかに政府を支配するか」という視点ではないかと私は思っている。

2008年2月27日 09:00

皆さんが持っているいろんなものを失っていき、最後に皆さんが「人そのもの」としての存在となったとき、みなさんに対して責任を持つ主体は、いまのところ国家しかないんだよ。

2008年2月20日 10:00

これほど我々の意思が簡単に表明できるメディアができているのに、なんらかの積極的な政治的方向性が世の中に提示できないのは、我々の落ち度だと思うんだが、みなさまいかがお考えですか?

2008年2月13日 10:00

今回はちょっとわき道に入って、最近気がついた政府に関する通念を批判したいと思う。もしかすると、政府やこれをめぐる制度について議論すること自体がバカバカしい、と思われていることがあるかもしれない、と思ったからだ。

2008年2月 6日 10:00

法律解釈者の仕事は、ずいぶん孤独で辛いものになりそうだ。これに耐えられる人材を確保し養成する仕組みを想定しなければならない。

2008年1月31日 11:00

現在「司法」と呼ばれている領域もまた、「人間にやらせないといけない仕事」に該当する。ここで私は、紛争調停者と法律解釈者という二つの職能を設定したい。私が「司法」と呼ばれる領域の仕事を二つに分けるのには、その両者の仕事が相反する能力を要求するからだ。

2008年1月23日 10:00

前回の記事「法律実行者 (公務員)」に対していろいろとツッ込みが入っているので、お応えしておこうと思う。もちろん、行政法分野の解釈については、彼のほうが圧倒的に正確かもしれない。が、私は、この連載においてそうした「現在の解釈」を突破しようとしているのだ。

2008年1月16日 01:30

原理原則から考えるに、行政こそ機械化するのに適切な部門だ。たとえば、申請を受け取る、事務を定型的に処理する、許認可を行う、国民や市民の個人情報を収集管理する... などの定型的行為は、その判断にブレや誤りがある人間がそもそもやるべき仕事ではない。

2008年1月 9日 11:00

膨大な日本国システムのコード改訂履歴は、ほぼ自動的に CVS のようなバージョン管理システムによって追跡可能な状態で維持される。2ちゃんねるでいうところの「まとめサイト」みたいなものだろうか。こういう仕事は、どちらかというと官僚っぽい性格の人に向いているように思う。

2007年12月19日 11:00

私は『インターネットの法と慣習』の中で、ネットワークにおいて責任ある公論を生み出すために、固定ハンドルあるいは顕名での発言を必須条件として主張した。ところがここでは、国政に関する議論の場において、匿名発言を私が推奨する理由について説明しておく。

2007年12月12日 11:00

前のページ

次のページ

1 2 3

白田秀彰の「現実デバッグ」

プロフィール

1968年生まれ。法政大学社会学部准教授。専門は情報法、知的財産権法。著書にHotwired Japan連載をまとめた『インターネットの法と慣習』などがある。MIAU発起人。HPは、こちら

過去の記事

月間アーカイブ