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白田秀彰の「現実デバッグ」

社会システムのコーディングし直しを考えてみる。

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今回で最終回。まだまだ法や制度に関連した諸事諸物について、語っていくつもりだったので、残念ではある。この連載を楽しみにしていたような奇特な読者がいたのだとしたら、お詫び申し上げたい。

2008年5月 7日 11:00

今のままの無意味なクイズ教育で、若い才能や若い意欲が無為に消耗していく姿を見つづけるのは、私にとって実に実に忍びないのだ。だから、子供達を救うために、いまの学校教育制度をいったん止めるべきだとまで考えるのだ。

2008年4月30日 10:00

現在の教育制度を著しく歪めている大学入試制度について語る。私は、入試廃止論者だ。受験生のみなさん、試験問題ってくだらないでしょ? 先生たちもそう思いながら、仕方なく問題を作っているんですよ。

2008年4月23日 12:30

私が思うに、現在の高校で行われる各種教育は、日常生活には不要なほど高度で精緻である一方で、その内容の前提となるような基本部分が問われていないので、高校の教育内容は、クイズかパズルのようになってしまっている。

2008年4月16日 11:00

共和国のための徳は、共和国において必須でありながら、それらの徳を理性的に理解することに、かなりの知的蓄積を必要とする。だからこそ、初等教育では理屈抜きに子供達に「設定」していくしかない。場合によっては「方便(ウソ)」を使いながら。これは共和国のための「美しいフィクション」だ。

2008年4月 9日 12:00

国民の義務教育として、国民としての基本的な部分の教育(洗脳)が横並びで与えられる。そうしないと、共同体が維持できなくなるから。この段階では、ある意味「美しいフィクション」の教育(設定)が許される。

2008年4月 2日 12:00

私が「戦前の教育制度の方がマシだった」というと、どんな寛容な人でも少し眉を顰めて、「なぜですか?」と私に問い掛ける。よほど戦前の教育制度は、「悪の制度」として私達に教育されてきたに違いない。私もそう思ってた。でも、ちょっと考えてほしい。

2008年3月26日 12:00

学習指導要領の改訂なども話題となって、教育制度に関する議論が盛り上がりそうだ。別にそこに便乗しようというわけではないが、これまでの連載の流れから、教育制度について考えてみたい。

2008年3月19日 11:00

これから「教育制度批判」を展開していくかどうか決断する前に、批判が寄せられて、私が釈明したい点について書いておこうと思う。その2

2008年3月12日 11:00

これから「教育制度批判」を展開していくかどうか決断する前に、批判が寄せられて、私が釈明したい点について書いておこうと思う。

2008年3月 5日 10:00

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白田秀彰の「現実デバッグ」

プロフィール

1968年生まれ。法政大学社会学部准教授。専門は情報法、知的財産権法。著書にHotwired Japan連載をまとめた『インターネットの法と慣習』などがある。MIAU発起人。HPは、こちら

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