コースの定理と経済学のクールさ
コースの定理は、一見すると、血も涙もない非人間的な内容を持っているように見える。「経済学の標準」と「市民感情」との間に生じる齟齬について、今回は二つの方法でそれを緩和したいと思う。
2007年10月 9日 11:00
バブルは「いつ」はじけるのか−経済物理学からのアプローチ
ジニ係数は、普通は国民の「所得格差」などの「不平等性」を計測するのに使われるけれども、今回は、それを土地の「価格分布」に応用した面白い発想の論文を紹介したい。
2007年9月18日 11:00
飛行機は自動車より安全か?──リスク評価の考え方のいろいろ
何かのリスクを何かの基準で評価してる文献に出会ったら、その前提をよく検討するのが無難だろう。もしかすると、あなたの「恐がり」には、それなりの根拠があるかもしれないのだ。
2007年9月11日 16:20
温暖化防止は、どんなタイプの意思決定でありうるか?
地球温暖化という「客観確率のわからない不確実現象」に対して、ぼくらはどういう判断基準を持って、どういう意思決定をすればいいのだろう。
2007年8月28日 10:00
「バルンガ」の寓話と「地球に優しい」という善意
今、「不要な包装」だとか「不要な割り箸」だとかがさかんに語られるが、ここでいう「不要」とはなんだろう。何十億の人間がおのおのに「不要」なものを除去しあったら、いったいどのくらいの「有用な」商品が世の中に残るというのだろうか。
2007年8月21日 12:31
小島寛之の「環境と経済と幸福の関係」
過去の記事
- 最終回 バブルはなぜ起きるのか?〜バブルの合理性2008年3月31日
- バブルの何がマズイのか?〜バブルと実体経済2008年3月24日
- 貨幣のいたずら〜その多機能性が悲劇を生む2008年3月14日
- 公平とは何か〜「選択の自由」と「公平性」2008年3月 6日
- 競争が効率を妨げることもある〜過剰参入定理のふしぎ2008年2月28日