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歌田明弘の「ネットと広告経済の行方」

ドラスティックに変化し続ける広告経済とネットの関わりを読み解く

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経済が混迷し、広告市場の不安定さが意識されるようになった。課金モデルの検討が広がっているが、「広告経済」に未来はあるのか。

2010年1月18日 13:30

テレビ番組とCMのように、コンテンツと広告がカップリングされて販売されているが、それが広告の唯一のビジネスモデルというわけではない。「あらゆるものが広告媒体になりうる」という考え方に、新たな可能性があるように思われる。

2009年12月21日 14:30

新しく重要な変化は、広告経済なのか無料経済なのか。無料のビジネスモデルは古くからあったが、消費者がいっさいお金を払わない広告にもとづくビジネスモデルが、テレビの枠を超え、急速にまた広範に広がり始めていることが興味深い。

2009年11月16日 14:10

コンテンツを作っている企業が、グーグルのようなコンテンツの流通・配信にかかわっている企業に勝てない技術的・思想的な基本条件があるのではないか。

2009年10月19日 14:30

巨大化した小売りが、価格決定権を握り、メーカーに対して強い立場に立つということは、すでに起こっているが、ネットでは、そうしたことがより極端な形で起こる可能性がある。

2009年9月24日 14:10

前回、寡占化がブランド広告の減少につながっていると書いたが、ブランド広告の減少をもたらす要因はそれだけではない。産業の成長性や、企業の認知度、また業種によっても事情が異なっている。

2009年8月19日 13:00

広告効果がわかるということでネット広告が評価されているが、広告には、直接的な効果を測りにくいブランド広告もある。従来のマス広告はこうした方面で大きな影響力を発揮すると考えられてきたが、ブランド広告が弱体化する明確な理由がある。

2009年7月21日 14:30

マスメディア企業が通販を手がけるのは普通のことになってきた。ウェブはそうした流れを促進するはずだ。

2009年6月15日 12:00

ネットメディアの広告経済にはふたつの道が開けている。ひとつは、広告をサイトに貼り、その収入でやっていく方向だ。しかし、その仕組みを考えると、クリック課金型の広告は、原理的には個々のサイトよりも広告ネットワークのほうが儲けられる。EC市場と深く結びつくもうひとつの広告モデルのほうが利益は大きい。

2009年5月18日 12:00

「ロングテール」の提案者である米ワイアードの編集長クリス・アンダーソンは、初夏に『フリー──ラディカルな値付けの未来(Free: The Future of a Radical Price)』と題した本を刊行しようとしているが、その発想は、広告経済を考えるうえでも興味深い。

2009年4月25日 01:00

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歌田明弘の「ネットと広告経済の行方」

プロフィール

『ユリイカ』編集長をへて1993年より執筆活動。著書に『ネットはテレビをどう呑みこむのか』、『科学大国アメリカは原爆投下によって生まれた』、『「ネットの未来」探検ガイド』、『インターネットは未来を変えるか』、『本の未来はどうなるか』など。大学でメディア論などの授業もしている。週刊アスキーで「仮想報道」を連載。アーカイブはこちら 歌田明弘の「地球村の事件簿」

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