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藤倉良の「冷静に考える環境問題」

わかること、わからないこと、できること、できないこと・・環境問題を冷静に考えてみる。

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環境についてものを書いたり、話したりすると、最後に必ず出てくるのが、「では、私たちはどうすればよいのか」という問いである。「小さなことからコツコツ」やることは大事だ。でも、それだけで十分かとも思う。

2008年4月18日 08:00

ペットボトルのリサイクルは環境に悪いから行ってはいけないという本『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』がベストセラーになった。著者の武田邦彦さんの論点から主要と思われる3点を選び、それに対して出されている反論をあわせて示す。

2008年4月 4日 12:00

3月上旬に中国大陸の真ん中、湖南省に行った。ITと高速道路が急発展する一方で、生活環境の改善が進まない。奥地の農村でも清流を見ることはない。都市を流れる河川は、どこも汚濁がひどい。

2008年3月21日 11:00

報道量はリスクの大きさとは無関係に急増する。急減するのもリスクが小さくなったからではない。最初の「事件」に続く「ネタ」がなくなったからである。

2008年3月 7日 11:00

日本人の生活は豊かになった。所得が増えて、食品の価格は相対的に低下していった。何でも手軽に買え、食べられるようになった。良いことである。しかし、食品の価格が下がったことで、簡単に捨てられるようになった。

2008年2月22日 10:00

日本は国内生産量とほぼ同じ5,664万トンの食料を輸入している。その一方で、マグロや大豆などでは中国に買い負けし始めている。賞味期限にこだわる日本人は食べ物の4分の1を捨てているが、そのような「贅沢」がいつまで続けられるかはわからない。

2008年2月 8日 09:00

民主党は今年の通常国会を「ガソリン国会」と位置づけた。民主党が目指しているのは何か。それが環境保全の観点からはどうなのかを考えてみよう。

2008年1月25日 11:00

日本の「食」を考えるときに考えなければいけないのは、質より量の方なのだが、こちらには関心が集まらない。本当の「食の安全」を脅かしているのは「消費者の『賞味期限病』」なのだ。

2008年1月11日 01:00

拙著は人為的温暖化説に立っている。主張したかったのは、日本が優先的に取り組まなければならない環境問題は、地球規模では地球温暖化対策、国内ではゴミ対策であるということだ。

2007年12月28日 12:00

アメリカが変わってきた。2008年の次期大統領選挙で誰が大統領になっても、政策転換される可能性が高い。温暖化対策に熱心なヨーロッパと不熱心なアメリカの間に挟まれた形になっていた日本だが、ある日、突然、欧米に置いていかれるかもしれない。

2007年12月14日 11:00

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藤倉良の「冷静に考える環境問題」

プロフィール

1955年生まれ。法政大学人間環境学部教授。専門は環境国際協力。著書に『環境問題の杞憂』,訳書に『生物多様性の意味』などがある。