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高森郁哉の「ArtとTechの明日が見たい」

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3D映画特集(1):IMAX技術者が語る「ハリポタ」の3D変換技術

2009年8月 7日

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のIMAX版で鑑賞できる冒頭12分の3D映像は、IMAXの独自技術によって通常の2D素材から変換された。ワイアードのブログ『Underwire』が独占公開した上の動画では、ソフトウェア上で1フレームの画像から人物や背景をマッピングして、両眼の視差を考慮した2つのフレームを制作する様子が説明されている。

同様の技術を使い、過去の2D実写映画を3Dに変換して再公開する計画も進んでいる。ほぼ確実なものでは、ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ』シリーズやジェイムズ・キャメロン監督の『タイタニック』など。まだ噂の段階だが、ピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』3部作と『キング・コング』も検討されているという。

また、日本で今後IMAX 3D版が公開される作品としては、『Disney's クリスマス・キャロル』(11月14日~)が確定しており、12月の『アバター』も話題性から考えてまず間違いないだろう。『くもりときどきミートボール』(9月19日~、下の予告編)は、米国ではIMA 3D版の公開が正式にアナウンスされたが、日本では今のところ決まっていない[8/14追記:その後、『アバター』と『くもりときどき~』もIMA 3D版が公開されることが東急レクリエーションより発表された]

(2)に続く

[関連エントリ]
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』と、「ハリポタ技術」3選
IMAXデジタルシアターで観た『トランスフォーマー/リベンジ』
『Avatar』、映画史を変えるか--24分の3D映像が初披露

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プロフィール

フリーランスのライター、翻訳者としての活動を経て、2010年3月、ウェブ・メディア・地域事業を手がける(株)コメディアの代表取締役に。多摩地域情報サイト「たまプレ!」編集長。ウェブ媒体などへの寄稿も映画評を中心に継続している。

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