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高森郁哉の「ArtとTechの明日が見たい」

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CEATEC2009、3D好きなら要チェックのブース集:パナ、ソニー、NHK…

2009年10月 5日

10月6日火曜から幕張メッセで開催される『CEATEC JAPAN 2009』。パナソニックとソニーが3Dテレビやレイディスクプレーヤーなどを製品投入する来年は「3Dホームシアター元年」になると期待されることもあり、3D関連の展示はこれまで以上に注目が集まりそうだ。

企業のプレスリリースやCEATECのサイトの出展者情報をもとに、3D製品や試作品などの展示を行う企業ブースをリンク集にまとめてみた。訪問を予定している方に参考にしていただければと思う。筆者は初日の明日に取材して、当ブログで引き続きレポートする予定。
[レポートのエントリはこちらから]

パナソニック

9月末に発表した「フルHD・3D対応50v型プラズマディスプレイ」と「高精度アクティブシャッター・メガネ」を参考出展する。昨年の出展ではディスプレイは103型という一般消費者には縁遠いサイズだったが、今回の50型は市場投入されるモデルに近いものだろう。アクティブシャッター・メガネは、昨年のデモではXpanD社の既製品を使っていたが、ライセンスを受けて自社テレビ用にチューンしたのだろうか。

出展者詳細情報:パナソニック
ブース:ホーム&パーソナルゾーン 3A62

以下はInterBEETVがYouTubeにアップしたCEATEC2008での3DフルHDプラズマシアターシステムの動画。

ソニー

10月1日に発表した「ハイフレームレート単眼レンズ3Dカメラ」を参考展示する。単眼レンズということは入射像の視差がほぼゼロ(リリースによると「人間がぼやけと認識する範囲内」)なわけで、この方式でどの程度立体感や奥行き感が表現されるのか、展示品を見て確認したい。

[追記:こちらのリリースに、2010年に商品化を目指す3D対応の液晶テレビ『ブラビア』と、3D上映に対応した業務用デジタルシネマプロジェクター『SRX-R220』も参考展示するとの発表があった。]

出展者詳細情報:ソニー/ソニーマーケティング
ブース:ホーム&パーソナルゾーン 1A12

NHK・JEITA

NHKは(社)電子情報技術産業協会(JEITA)と「近未来体験空間。~放送の過去から未来~」と題した展示を共催し、月周回衛星「かぐや」が撮影したハイビジョン映像を3D映像化した『「かぐや」3Dハイビジョンシアター』を公開する。また、3Dではないが、画素数比でハイビジョン映像の16倍という「スーパーハイビジョンシアター」も楽しみ。

出展者詳細情報:NHK・JEITA
ブース:ホーム&パーソナルゾーン 1A01

オリンパスビジュアルコミュニケーションズ

汎用モニターで立体視を可能にする低価格のPC用3D立体視聴キットを展示する。24インチワイドの液晶モニター(BenQ社の『E2400HD』)が付いてお値段4万2000円。E2400HDがネット通販でだいたい2万円台前半なので、他のキットが実質的に約2万円ということになる。同社は去年も似たようなキットを出展していたので、前回からの改良点などを聞いてみたい。

出展者詳細情報:オリンパスビジュアルコミュニケーションズ
ブース:ホーム&パーソナルゾーン 2A34

フラウンホーファー HHI

こちらは今までのとは違って業務用の情報端末機器で、「3D-キオスク」と名付けられた製品の展示。インタラクティブなコンテンツが3Dの仮想オブジェクトとして大型ディスプレイに表示され、3Dメガネ不要で閲覧でき、さらに簡単な手の動きで回転させたり、「仮想3Dタッチスクリーン」を指で押したりできるという。

出展者詳細情報:フラウンホーファー HHI
ブース:ビジネス&ソサエティーゾーン 5B60

[公式サイト]
CEATEC JAPAN 2009

[関連エントリ]
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プロフィール

フリーランスのライター、翻訳者としての活動を経て、2010年3月、ウェブ・メディア・地域事業を手がける(株)コメディアの代表取締役に。多摩地域情報サイト「たまプレ!」編集長。ウェブ媒体などへの寄稿も映画評を中心に継続している。

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