日本初、3D映画プロモでメガネ無料配布:20万個を「アルビン号」予告用に劇場と郵送で
2009年9月18日
先日試写レビューで紹介した『アルビン号の深海探検 3D』(10月24日公開)の製作会社、国際メディア・コーポレーションと上映劇場のワーナー・マイカル・シネマズ(WMC)が協力し、作品の魅力をより広く深く知ってもらうため、「カラーコード3D」方式による立体映像予告編の鑑賞用に同方式の3Dメガネを無料で20万枚配布すると本日発表した(WMCのリリース)。
カラーコード3Dを簡単に説明すると、赤青メガネを使うアナグリフ方式の改良版。デンマークのColorCode 3-D Center社の特許技術で、左眼用に黄色をやや暗めにした「アンバー」、右眼用にやや暗めの「青」のフィルターのついたメガネを使うことにより、従来の赤青メガネに比べ色彩の再現性を改善している(フィルターに赤色を使わないので、必然的に赤系の発色が良くなる)。
米国では、米Intel社などが今年2月のスーパーボウル中継の視聴者向けに1億個超の3Dメガネをパソコンショップや雑誌を通じて配布し、中継の合間で『モンスターVSエイリアン』などのCMを立体映像で配信した。日本での本格的なカラーコード配信は、今回が初の試みになるという。
WMC劇場でのメガネの配布(3Dスクリーンのある40劇場で、3D映画の入場者が対象)は10月3日からだが、「アルビン号」の3D版予告編の配信は9月18日夜から公式サイトで始まった。すでに市販品などのカラーコードメガネをお持ちの方はぜひチェックしていただきたい。トップページ右側の「3D版」をクリックすると再生が始まり、右下の「全画面表示」でモニター全体に広がる立体映像を閲覧できる。
また、近くにワーナー・マイカル・シネマズがない場合、国際メディア・コーポレーションに返信用封筒を郵送すると、無料で送ってくれるとのこと。送り先などの詳細は、トップページの「3D予告編映像を見るには?」をクリックして確認していただきたい。
公式サイトでは今回の3D予告編配信に合わせてコンテンツが拡充され、深海の生物を紹介する「深海図鑑」のコーナーや、「山本耕史さんのナレーション録り」を写真入りで紹介する記事を含むブログなどが追加された。
おまけ
カラーコード3Dのデモ動画。3パートに分かれていて、冒頭が昆虫と植物の実写、中盤がファミリー映画風タッチのシロクマのCGアニメ、最後が森のヘビとサルを描いたフォトリアルなCGアニメ。
高森郁哉の「ArtとTechの明日が見たい」
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