タトゥー研究レポート:「Macタトゥー教授」やお値段など
2008年9月 1日
本日の記事『『Akira』や円周率を身体に刻む:熱い「ギーク・タトゥー」13の例』ですが、本家サイトにはもっと多くのタトゥーが投稿されています。中に、以下の『スーパーマリオ・ブラザーズ』タトゥーがありました。
この人はこのマリオのタトゥーが大好きだそうで、「起きてこれを見るたびに、嬉しくて漏らしそうになる」と書いています……
シカゴにあるDeluxe Tatooで彫ってもらったそうです。米国にはこのようなタトゥーショップがかなり多くある模様です。タトゥーショップのアーティストを主人公にしたリアリティ番組『L.A.Inc』というのもあります。
西欧では「機械彫り」が主流のようで、歯医者のドリルに似た機械によって、1分間に50から3000回、皮膚下(1ミリ程度の深さ)にインクを噴射するのだそうです(こちらのサイトには、動くアニメや画像による解説があります)。(注1)
検索すると、日本にもタトゥーショップがいろいろある模様で、作品も見ましたが、米国のものより色合いが微妙で、やはり日本風という感じがします。(Wikipediaによると、微妙なぼかし部分は機械でなく手彫りで行なう模様です。)気になるお値段は、ハガキサイズで5万円だそうです。
日本のタトゥー利用層は寡聞にして知りませんが、米国ではいわゆる知識層にも広まっている模様で、今回の記事でも科学技術的なテーマのタトゥーを紹介しましたが、以前にも科学テーマのタトゥーをとりあげたことがあります。
さらに過去記事によると、「カリフォルニア工科大学で、コッホ研究所の所長も務めるクリストフ・コッホ教授(コンピュテーションおよび神経系)は、右腕にアップル社の虹色のロゴをかたどった小さなタトゥーを入れている」そうです。
そのタトゥーの写真はこちら。同教授はサイトで、「ボーイング747とサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジと共に、AppleのMacintoshは20世紀で最も美しい人工物。機能とフォームの完全な結婚」と述べています。(なおこの教授、サイトに自分の心臓や脳が動く動画も掲載しており、なかなか楽しそうな方です)
また別の過去記事によると、「忠誠の証をタトゥーに刻むマックファン」たちはけっこうたくさん存在するそうで、それらは、マックへの愛や忠誠心、そして「シェアが10%未満」であることから生まれる「ありったけの虚勢」「声高らかな主張」を表しているのだそうです。
本日の記事のAkiraや草薙少佐などなどのタトゥーも、こういったキャラへの愛や忠誠心が感じられます。日本にもアニメファンは多いでしょうが、ここまでの「覚悟」を刻む人たちはなかなかいない……のではないでしょうか(もしいたらすみません。写真送ってくれると嬉しいです)
同教授も述べていますが、これらのタトゥーは死ぬまで残ります。そして美容皮膚科のなかには、「タトゥー除去」を宣伝しているところもあります。「米国製のレーザー装置」を使い、「数回から10回程度の治療が必要」だそうですが、完全な除去は難しいという指摘もあります。
(注その1)実際に彫っている動画はこちらなどにあります。ペルー在住のタトゥー・アーティストによる動画だそうですが、ちょっと衛生的に問題ありそうにも感じます。Wikipediaのタトゥー解説では「加熱などの通常の殺菌ではウイルスの感染は防げない」そうで、日本のショップなどでは「全器具使い捨て」と書いてあるところもあります。
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