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ガリレオの「Wired翻訳裏話」

Wiredの記事選択作業や翻訳作業中に発見したこと、記事に掲載できなかったことなどをいろいろと。

福島原発最新状況

2011年3月15日


ニューヨークタイムズ紙が13日付で「Radioactive Releases in Japan Could Last Months, Experts Say
(日米の専門化が「日本の放射能放出は何ヶ月も続く」という見解を示した)」という記事を掲載した
http://www.nytimes.com/2011/03/14/world/asia/japan-fukushima-nuclear-reactor.html

(要約)[翻訳は2ちゃんスレより転載しているので各自でソースにあたってください]

日本とアメリカの専門家によると、福島第一原発の事故による放射線物質を含む蒸気の放出は、今後、数週間から数ヶ月は続く可能性があるという見解を示した。

福島第一原発では、2基の原子炉の炉心が完全に炉心溶融を起こしている。日本の政府関係者は、2基の原子炉の炉心溶融を「部分的なもの」と説明し、施設の外で測定したという放射線量も低い値を報告している。しかし、アメリカ国防総省の職員によると、原発から60マイル(96.6km)離れた場所の上空を飛行していた軍のヘリコプターから、放射性物質であるセシウム137とヨウ素121を検出した。[12日あたりの状況] [更新:「ヨウ素131」が正しい模様]

第二次世界大戦の最後の数日に、連続して核爆弾を落とされた恐怖が国民と国とに重くのしかかっている日本では、政府は国民に対して「これから数ヶ月も放射性物質を輩出し続けることになる」という衝撃的な報告は言いにくいだろう。

しかし、現在、日本の技術者には選択肢はほとんどない。ダメージを受けた炉心は、海水などで冷やし続けなければならず、その間、放射線物質を含む蒸気を大気中へと排出し続けなければならない。これは、1年以上も続くかもしれない。この期間、避難している何万もの人たちは自宅に帰ることはできないし、内陸に向かって風が吹けば放射線物質は都市部へと運ばれる。

ーーーー
現在の状況は上の記事よりさらに悪化している。


現地は深夜2時の時点で5km地点の自衛隊が撤退を検討するレベル。http://bit.ly/he9izm 海水注入の結果、塩で圧力弁がうまくあかず、非常に少人数の人々が、5秒ごとの作業という人力で弁を開けてるらしい。模様。 http://www.j-cia.com/

空焚き状態でも海水を入れ続け放出を続けるしかないが、今後はもっと放射レベルが上がる。そうなったら冷却作業をする人がいなくなる。しかも2号炉も水素爆発を起こす可能性が高い。ポンプ車も3号炉爆発でだいぶなくなった。
30分前 webから

現時点で茨城で通常の10倍とか20倍が出ている。圧力ベントの影響であり、いまは高濃度の雲が通り過ぎればレベルが下がって行く状態だがそれがいつまでもつかは不明。しかし現場は修羅場で頑張っている。
27分前 webから

福島原発の修羅場では日雇いの人たちが頑張ってくれているらしい。http://www.j-cia.com/ しかし今までだって、原発はそうだったのだ。http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html 
22分前 webから

現在の風向き。上空は太平洋側に吹いているが、高度1kmあたりで関東圏に張り込む風が発生している。http://www.jma.go.jp/jp/windpro/ 茨城、神奈川あたりで観測結果に変化が現れて来ている。
2分前 webから

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Wiredの翻訳を担当しているガリレオ。日本国内や世界の様々なところに住む翻訳者や開発者が、ネットワーク上で協業している。Twitterはこちら

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