21日22日に関東圏を覆う可能性がある「放射性雲」について
2011年3月21日
すみません、以下、時間がとれないのでメモ的な文章になります。それぞれのソースを確認しているわけでもありませんので、各自のご判断でお願いします。
暫時更新を続けます(「更新」を付けます);
更新:「放射性雲とは何か」について追加
http://twitter.com/wiredgalileoでも。
ドイツ気象庁はしばらく前から、福島原発から出る放射性物質はどこへ向かうかという予測図をサイトで更新しています。
http://www.dwd.de/
このサイトで、昨晩、東京を含む東日本が「水色」さらには「黄色」レベルになり、ネット上で話題になりました。
http://up3.viploader.net/news/src/vlnews031892.png
(私は現在画像をアップできないので、各自でご覧ください)
上に掲げたのは、ドイツ気象庁の画像、放射性物質の拡散予報
3/22日(火)UTC00:00→日本時間21日午前09:00?
http://up3.viploader.net/news/src/vlnews031892.png
上記のキャプチャ画面
http://up3.viploader.net/news/src/vlnews031894.png
UTCは日本時間でいうと9時間前になることに注意。日本時間 (JST)/協定世界時 (UTC) 早見表http://bit.ly/hLrl8S
関東全体が「黄色」で覆われる姿は印象的ですが、これは「危険度レベル」を表しているようです。つまり、実際の放出量ではなく(そんなものは誰も予想できませんが)、「放出された放射性物質の濃度分布」を表しているようです。(詳しくは、科学者である友人からの文章を添付します)
今までずっと、日本全体で、太平洋へ向かう風が吹き、放射性物質はほとんど太平洋へ向かっていたため(日本での)被害はそれほど多くなかったのですが、21日と22日には「放射能雲」がいよいよ関東圏を襲うようです。
現地の必死の制御作業は続くと思いますが、たとえ制御されていても、「微量の」放射性物質は、今後もずっと放射され続けます(「空焚き」にならないよう、放水を続けざるを得ないので)。Wiredも含め欧米のメディアでは、この状態は数カ月のあいだ続くという予想もあります。
日本の報道は「大本営発表」状態であり、海外メディアとのギャップは非常に大きいです。http://exci.to/f7OHqY
すでに以下のような国もあります。
@iwakamiyasumi スウェーデンの原子力安全・保安院 Strålsäkerhetsmyndighetenが、在日スウェーデン人に、福島第一原発から半径250km圏内の40歳以下の人に、ヨード剤の服用を勧告しました。http://bit.ly/eUEFnY
更新:250km圏内は誤訳ではないかという指摘あり。たしかに、スウェーデン語から英語へのGoogle翻訳によると、25マイル(40km)のようです。
さらに外資系企業のなかには、本部機能を西日本に移動完了しているところが多いようです。
更新:福島第1原子力発電所で水蒸気爆発が発生し、放射性物質の漏洩が確認された直後から在日仏大使館は関東地方に住む仏人に対し退去を推奨。 西日本に逃げるための交通手段を大使館が用意し、仏に帰るための臨時便も次々と本国からやってきた。 関東に約7000人いた仏人はいまは約3000人しかいない。
関東地方に残る人には家屋にとどまり、窓や戸に目張りをするよう呼びかけた。 17日には仏人に対し大使館がヨード剤の配布を始めた。
http://www.nikkei.com/news/headline/archive/related-article/g=96958A9C9381959FE3EAE2E4958DE3EBE2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C93819499E0E2E2E29C8DE0E2E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
......
とりあえず21日22日については、雨に濡れないようにすることはもちろん、空気にも注意が必要で、自宅待機がいちばん良いケースも多いと思います。(各自でご判断ください)
その後、23日には、今までと同じように、「神風」のような西風が吹いてくれるようです。
3/23日(水)UTC00:00→日本時間22日午前09:00?
http://up3.viploader.net/news/src/vlnews031893.png
リアルタイムの風状況
www.jma.go.jp/jp/windpro/
すでに関東圏は、水道から放射性物質が発見されています。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110319-OYT1T00743.htm
18日に採取した水道水を19日に分析。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110320/kng11032022160008-n1.htm
厚生労働省は19日、水道水に含まれる放射性物質の量が基準値を超えた場合について「飲用は控えるべきだが、代わりがない場合は飲んでも健康には差し支えない」とする見解をまとめ、各都道府県に通知しましたhttp://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/279663.html。これから基準値を超える自治体が出てくる恐れがあります。
チェルノブイリ事故における水やミルク等の基準値、対応策をまとめた貴重な資料。国はすぐさま過去の例をあたり、現在対応できる策を講じるべきです。http://www.enup2.jp/newpage35.html
ICBUWJapan 「反核医師の会」声明:「マスコミが、放射能汚染の危険をレントゲン撮影の放射線量などと比較していること」を批判 ーー報道機関が、放射能汚染の危険をレントゲン撮影の放射線量と比較していることは看過できない。ウラン等の放射性同位元素による危険性を無視することは容認できない。
KazuhiroSoda 広瀬隆ニュースの深層「人体に影響なし、の報道は大ウソ。一瞬受けるCTスキャンと比べるのは馬鹿。被曝量が1兆倍になる体内被曝が恐ろしい。怖いのは女性、子供。空間線量を量ってもダメ。風で運ばれる放射性物質の種類と量を量る能力は現在皆無」http://t.co/c91sEMe
原子力安全・保安院「雨に濡れた場合の具体的措置。念のため身体を水道水で洗うか、水道水ない場合は濡れたタオルか乾いたタオルで体をふき、そのタオルは玄関や軒先など、日常生活からできるだけ離れたところに置く。雨具は使ったあとは屋外に保管する。繰り返し使うことは可能」
約6時間前 Seesmic twhirlから
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1300642426/
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以下、友人の科学者からの文章です。
・これは大気圏拡散シミュレーションというものです。
(ちょっと古いですが、わかりやすい解説)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=06-03-05-02
(なお日本の最新の「発電用原子炉の安全解析に関する気象指針」(H13.3);
http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/1/si014.pdf
・ドイツ気象庁の予測図は、ある時刻における「相対濃度」表現です。
つまり、発生源から一定濃度の汚染物質の定常的な大気放出があると仮定し、それが、気象予測シミュレーションにより得られる気流に乗って拡散した結果としての「濃度分布」(ある時刻におけるスナップショット)を相対値で色分けして示したものです。
・発生する汚染物質濃度が高ければ、図上で相対濃度が低くても、注意を要しますが、発生する汚染物質濃度が非常に低ければ、図上で相対濃度が高くとも無視できることになります。
・現在の、福島第一の状況は、そもそも不安定であり、更に、ベント(ドライ/ウェット)や放水、瓦礫撤去と言った人為的な動作が加わることから、汚染物質の濃度は非常に幅広く変動しています。
・こういう非定常な放出がある際に、(スナップショットである)図を読む上で留意する点は、汚染物質の高濃度発生があってから、周囲に移流・拡散するには時間がかかる(およそ20-60km/h)ことです。逆に言うと、200km離れた東京であればだいたい5時間前の濃度と、相対濃度を勘案することになります。
・なお日本には、独立行政法人日本原子力研究開発機構が運用する
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム (SPEEDIネットワークシステム)がありますが、予測図の一般への公開は行われていないようです。
http://www.atom-fukushima.or.jp/qa/qa-174/anther.shtml
http://www.bousai.ne.jp/vis/torikumi/index0301.html
http://www.nsc.go.jp/senmon/shidai/kanhou_shishin/kanhou_shishin003/siryo3-9-2.pdf
21日早朝時点で、茨城県では、3μSv/h(だいたい最近の平均の10倍)程
度の空間線量の強いピークが観測されていますが、これが3号機のベント
などなんらかの操作を反映したものか、気流変化+降雨のみによるものか
は、不明です。
#もし、気象条件のみによるものであれば、ベント作業が行われるタイミ
ングによっては、更に高い濃度に達することになります、
なお昨20日の午前中に見られた弱いピーク(だいたい最近の平均の3倍)
は、ほぼ、南風に変化したことによるものと考えられます。
放射性プルーム(放射性雲)とは
http://www.bousai.ne.jp/vis/bousai_kensyu/glossary/ho13.html
気体状(ガス状あるいは粒子状)の放射性物質が大気とともに煙突からの煙のように流れる状態を放射性プルームという。
放射性プルームには放射性希ガス、放射性ヨウ素、ウラン、プルトニウムなどが含まれ、外部被ばく、内部被ばくの原因となる。放射性希ガスは、地面に沈着せず、呼吸により体内に取込まれても体内に留まることはないが、放射性プルームが上空を通過中に、この中の放射性物質から出される放射線を受ける(外部被ばく)。放射性ヨウ素などは、放射性プルームが通過する間に地表面などに沈着するため、通過後も沈着した放射性ヨウ素などからの外部被ばくがある。また、放射性プルームの通過中の放射性ヨウ素などを直接吸入すること及び放射性ヨウ素などの沈着により汚染した飲料水や食物を摂取することによっても放射性ヨウ素などを体内に取込むことになり、体内に取込んだ放射性物質から放射線を受ける(内部被ばく)。
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