表現を想像して検索してみよう
2007年9月27日
(これまでの 関裕司の「サーチ・リテラシー」はこちら)
「サーチ・リテラシー」というお題がついているので、今回は検索のTipsを少々。
サーチエンジンを使った検索で最も行われているのが、単語一語か複数の単語によるAND検索だ。しかし、目的のページに何か典型的な表現がある場合は、単語ではなくて「フレーズ」で検索をすると爆発的な効果を発揮することがある。例えば意味不明な単語に「とは」をつけて検索するなんて方法は、誰でも普通にやっているよね。
最近ウェブ上で流行しているのが「ライフハック」というスタイルの記事。仕事の効率がよくなったり、人生がよりよくなりそうな事柄をリスト形式でまとめたものだ。「コンパでモテモテになる7つの方法」とかね。内容がチープでもなんとなく有り難そうに見えるから不思議である。こういったものを簡単に探すには、「"つの方法"」「"つの理由"」「"つの教え"」「"つの習慣"」といったフレーズで検索するとよい。ダブルコーテーション(" ")で囲んだのは、フレーズとして確定させるためだ。
ではこのTipsをもうちょっと高級にしてみよう。「"つの方法"」の前には必ず数字がくることに注目したい。Googleでは数値範囲を指定するオペレータがあって、その書式は [#]..[#] である。よって、1から300までの数値と「つの方法」というフレーズを含むページを検索するクエリーは次のようになる。
ここで適当なページのキャッシュを見て驚いたんだが、「1..300」が「1.000000e+00..3.000000e+02」と書き換えられている。クエリー自体を「1.000000e+00..3.000000e+02」と書き換えても検索結果は変わらない。なんだか無駄に科学的なところがGoogleらしい。
さて、フレーズサーチとの組み合わせで威力を発揮するオペレータがある。アスタリスク(*)だ。これをフレーズの中に忍ばせておくと、その部分を任意の一語〜数語に置き換えてくれる。例えば次のようなフレーズを検索してみよう。
検索結果でボールド表示されているフレーズを見ての通り、"I love you"、"I'll kill you"、"I hope you"、"I know you" といったものにマッチしていることがわかるだろう。これは日本語でも有効で、例えば次のようなフレーズはどうだろうか。
タバコ以外にもいろいろとやめるものがあるんだな、と思ってしまったよ。
では、まとめよう。
- フレーズを確定するために「" "」を使う
- 数値範囲の書式は [#]..[#]
- フレーズ内の「*」は任意の文字にマッチする
- ブログでの禁煙宣言はあとで恥をかくかも
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関裕司の「サーチ・リテラシー」
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