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関裕司の「サーチ・リテラシー」

検索の鉄人が、サーチの周辺事情とユニークなウェブビジネスを読み解く。

ヤフーのfeatureオペレータとは

2007年11月 1日

サーチエンジンの特殊なオペレータというと「site:」や「filetype:」といったものがよく知られているが、ヤフーでは「feature:」というほとんど知られていないオペレータが存在する。米YahooでもYahoo!JAPANでも同様に使うことのできるオペレータだ。「site:」や「filetype:」のような劇的な効果がないため、この「feature:」が話題になることはめったにないが、ちょっと面白い効能もあるので紹介しよう。

  • feature:index

サイトのトップページだけを検索の対象とする。枝葉末節なページは省いてサイトの代表に絞って調べたいときに便利だろう。ちなみにキーワードを指定せずに「feature:index」だけで検索したところ、約20億という結果が返ってきた。YSTがインデックスしているページ数は不明だが、この約20億という数値はサイト単位でどのくらいのインデックスを持っているかのひとつの指標となるだろう。

  • feature:homepage

URLのディレクトリ部分にチルダ「~」を含むものだけを検索の対象とする。そのようなサイトの多くは個人の運営によるものなので、個人サイトから調べてみたいという要求に応えられるかもしれない。逆にチルダ付きのページが目立っていやな場合は「-feature:homepage」としてやれば、それらを排除できる。

  • feature:meta

メタタグのあるサイトだけを検索の対象とする。注意しなければならないのは、別に指定したキーワードがメタタグの中にあるかどうかは関係ないということだ。特に使い道のないオペレータだが、逆に「-feature:meta」でメタ無しのサイトをリストアップして片っ端からSEOの営業をかける、なんていう使い方はあるかもね。

  • feature:table

テーブルタグ、つまり表を使っているページだけを検索の対象とする。統計データを検索するのに便利かと思ったが、テーブルレイアウトのページもひっかかるのでほどんど役に立たなかった。「-feature:table」でテーブルレイアウトを排除するのに使うといいかもしれない。

  • feature:frame

フレームを使ったページだけを検索の対象とする。色々なフレームの使い方を見てみたい、という以外に使い道なし。そういえば、フレームを利用した検索エンジンスパムなページというのがよくある。それをコレクションする場合には便利かな。

  • feature:form

フォームを使ったページだけを検索の対象とする。フォームというとアンケートや何らかの申し込みページを想像するが、ページ内に設置された小さな検索窓もフォームである。それらにも見事に反応するので、このオペレータの使い道が思いつけない。

  • その他

featureオペレータは次のようなページの構成要素に対応している。いずれも「feature:」の後ろに指定すれば、それが含まれているかあるいはリンクしているページに限定することができる。興味があれば試してみよう。

acrobat、applet、activex、audio、flash、image、javascript、script、shockwave、video、vrml

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プロフィール

1963年生まれ。「検索の鉄人コンテスト」で優勝。40歳を過ぎて「ヤフー ジャパン」に転職。サーファー部の部長としてヤフー検索の精度向上の業務を日米共同で行う。現在はフリーで活動中。

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