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大谷和利の「General Gadgets」

古今東西、デジ/アナを問わず、優れたコンセプトを持つ製品を独自の視点で紹介する。

カード立てをiPod nanoスタンドに流用+iPhoneのデモ用に撮影スタンドを自作(1)

2009年11月11日

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帯写真

 

文具を流用してiPod nanoスタンドに

iPod nanoは、初代モデルを使い続けてきたが、最近はバッテリーの寿命が近づき、再生時間が短くなっている。ちょうど第5世代のiPod nanoが登場し、新たにビデオ撮影機能が付いたこともあって、ブラックモデルを購入してみた。

ビデオはiPhone 3GSで撮影すれば良いとも言えるが、エンターテイメント性を重視してプリセットのビジュアルイフェクトを備えたnanoの仕様もなかなか興味深い。また、その手軽さや小ささが何かの工作に利用できそうにも思えて、つい手が出てしまったのである。

新nanoを使い始めてみると、ビデオ再生用の横置きスタンドが欲しくなった。とはいえ、いかにもiPod用のアクセサリ製品を使うのでは面白くない。自分の中では、多機能化されたiPod nano自体がすでにデジタル文具的な位置づけになっているため、スタンドもステーショナリー的な雰囲気を持つものを探すことにした。

思い当たったのは、以前にインテリア関係の展示会で見かけたブルーオキュラス社製アルミニウム素材のカード立て「カードバー」(アークトレーディング扱い。06-6443-8117)である。さっそくSサイズを入手して、iPod nanoを立てかけてみた。

カードバー

「カードバー」は、元々、名刺やカード類を飾ったり整理したりするためのステーショナリーだ。

iPod nanoのスタンドとして利用

これをiPod nanoのビデオ再生時のスタンドとして利用してみた。

本来は、カードなどのごく薄いアイテムを立てるために最適化された製品だが、角度を調節すればiPod nanoもちょうど収まってくれる。金属同士の接触が気になる場合には、市販の滑り止めテープなどを細くカットしてエッジ部分に貼れば、より安定して置けるようになる。

ダースボンド

金属同士の接触面が滑るという場合には「ダースボンド」などの市販の滑り止めテープなどをカットして貼れば対処できる。

実は「カードバー」にはS(2730円)、M(3675円)、L(4935円)と3通りのサイズがあり、それぞれにチタンとブラックのカラーバリエーションが用意されている。他のカード類と並べて、さりげなくiPod nanoが置いてあっても楽しそうだが、ミニマルなスタンドという意味ではSサイズが最適だろう。

個人的に1つだけ残念なのは、MとLサイズにはある目盛りが、Sサイズには入っていないこと。なくても特には困らないわけだが、文具好きには、そういう細かいところが重要だったりする。たぶん、それが精密感につながるディテールだからに違いない。

iPod nanoを載せるだけならば一番小さいSサイズ

「カードバー」は実際には3つのサイズがあるが、iPod nanoを載せるだけならば一番小さいSサイズがちょうど良い。

MとLサイズのカードバーは後ろのエッジが目盛り付き定規になっている

MとLサイズのカードバーは後ろのエッジが目盛り付き定規になっているが、Sサイズにはそれがないのがちょっと残念だ。

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プロフィール

テクノロジーライター、原宿 AssistOnアドバイザー、自称路上写真家。デザイン、電子機器、自転車、写真分野などの執筆活動のほか、商品企画のコンサルティングを行う。近著に「iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス」、「iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化」、「43のキーワードで読み解く ジョブズ流仕事術:意外とマネできる!ビジネス極意」、「iPadがつくる未来」(以上、アスキー新書)。「Macintosh名機図鑑」(えい出版社)、「iPhoneカメラライフ」(BNN新社)、「iPhoneカメラ200%活用術」(えい出版社ムック)、「iPhone×Movieスタイル」(寄稿:技術評論社)。

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