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Web2.0時代の情報発信を考える

時代が要求する情報発信型Webサイト 仮想専用サーバ「SuitePRO V2」が情報発信を加速する

「SuitePRO V2」にBINDを導入しよう

2008年3月28日

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ネームサーバ『BIND』を導入する

それでは早速ネームサーバ(DNSサーバ)を設定してみよう。SuitePROに標準で用意されているネームサーバ『BIND』を使って、下記の内容を設定してみる。使用しているドメイン名「example.com」やIPアドレス「192.0.2.5」はあくまで例であるので、事前に自分が使用するドメイン名を準備したり、SuitePRO V2のIPアドレスを確認したりしてほしい。

まずSuitePRO V2の初期設定に関して簡単に説明しておこう。SuitePRO V2はVPSなので、基本的な設定はすべてWebブラウザでアクセスするコントロールパネルで、詳細な設定はSSHでアクセスして行う。SuitePRO V2を申し込むとメールで来る開通通知に、ログイン方法、仮想専用サーバの起動方法、SSHでの接続方法が説明してある。セキュリティ上の配慮で、許可したIPからしかSSHで入れない点に注意しよう。なお、SuitePROのオンラインマニュアルに用意されているSSHのページも確認しておくと良いだろう。

SuitePROで採用されているCentOS 4.6には、BINDのRPMパッケージが標準で提供されている。インストールされているRPMパッケージを確認するには、SSHでログインし、rpmコマンドを使えば良い。執筆時点のバージョンは以下の通り。RPMはコントロールパネルの [RPMのアップデート]→[パッケージのアップデート] から最新版にアップデートできる。

[root@localhost ~]# rpm -qa | grep bind
bind-libs-9.2.4-28.el4
bind-utils-9.2.4-28.el4
bind-9.2.4-28.el4

RPMパッケージがインストールされていることを確認できたら、最初にホスト名を設定しておこう。サーバにSSHでログインし、rootでhostnameコマンドを実行してホスト名を設定する。ここでは例としてホスト名に「ns.example.com」を入力するが、実際には自分のホスト名を入力してほしい。ただし、この方法では仮想専用サーバを再起動するとホスト名が初期化されてしまう。長期的な設定を行うには、viなどで以下のように/etc/sysconfig/networkを編集する。

[root@localhost ~]# hostname ns.example.com
[root@localhost ~]# vi /etc/sysconfig/network
NETWORKING="yes"
GATEWAY="192.0.2.1"
HOSTNAME="ns.example.com"

/etc/sysconfig/networkを編集したら、コントロールパネルのメニューにある[サーバの起動/停止]の[起動/停止/再起動]をクリックし、表示される画面で[再起動]ボタンをクリックしてサーバを再起動しよう。その後、SSHでログインすると、プロンプトが指定したホスト名になっているのが確認できる。

[root@ns ~]#

もしSSHでログインできない場合は、コントロールパネルのメニューにある[初期設定]の[sshdの起動]をクリックし、表示される画面で[sshdを起動]ボタンをクリックして、sshdを起動してからログインしてみよう。

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増田(maskin)真樹

IT/NETリサーチャーを経て、ライターとして独立。多数の媒体で執筆活動後、米国シリコンバレーでガレージ起業に参画。帰国後、関心空間、nileport、ソニーblog、@cosmeなど多数のサービスに関与。