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Web2.0時代の情報発信を考える

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SuitePRO V2にMTOSをインストールする準備をしよう

2008年4月23日

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データベース(MySQL)のインストール

次にMTOS本体のインストールの前に、MTOSの動作に必要な、MySQLを設定する。「SuitePRO V2」には標準でMySQLがインストールされているが、どのようなソフトウェアがインストールされているのか確認しておくのをおすすめする。

[maskin@ns ~]$ rpm -qa | grep mysql
php-mysql-4.3.9-3.22.9
mysql-server-4.1.20-3.RHEL4.1.el4_6.1
mysqlclient10-3.23.58-4.RHEL4.1
mysql-4.1.20-3.RHEL4.1.el4_6.1

さっそく次のようにしてMySQLを起動してみよう。

[root@ns maskin]# /sbin/service mysqld start
Initializing MySQL database:                               [  OK  ]
Starting MySQL:                                            [  OK  ]

初めてMySQLを使用する場合は、MySQLのルートパスワードを設定しておこう。「new-password」となっているところを、新しいパスワードに置き換えて、管理者権限で以下のコマンドを実行する。

[root@ns maskin]# mysqladmin -u root password 'new-password'

次に、データベース「mtos」を作成する。パスワードを聞かれたら、指定したルートパスワードを入力すればいい。mysqlコマンドで、データベース「mtos」のアクセス権限とデータベースアクセスのパスワード(「new-pasword」)を設定する。mysqlのプロンプトが出たら、以下のコマンドを実行すればいい。

[root@ns maskin]# mysql -u root -p
Enter password: 
Welcome to the MySQL monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 11 to server version: 4.1.20
 
Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer.
 
mysql> create database mtos;
mysql> GRANT all privileges ON mtos.* TO mtos@localhost IDENTIFIED BY 'new-password';
mysql> quit
Bye

MTOSのダウンロードとファイルの配置

次に、MTOSをダウンロードして、セットアップをしていく。まずは、以下のサイトで、最新の安定版がダウンロードできるURLを取得しておこう。

ダウンロード用のディレクトリ「mtos」を作成し、wgetでファイルを取得し展開する。

[maskin@ns ~]$ mkdir mtos
[maskin@ns ~]$ cd mtos
[maskin@ns mtos]$ wget http://movabletype.org/downloads/MTOS-4.1-en.zip
--19:25:00--  http://movabletype.org/downloads/MTOS-4.1-en.zip
           => `MTOS-4.1-en.zip'
Resolving movabletype.org... 204.9.177.33
Connecting to movabletype.org|204.9.177.33|:80... connected.
HTTP request sent, awaiting response... 200 OK
Length: 5,272,399 (5.0M) [application/zip]
 
100%[====================================>] 5,272,399      1.16M/s    ETA 00:00
 
19:25:04 (1.11 MB/s) - `MTOS-4.1-en.zip' saved [5272399/5272399]
 
[maskin@ns mtos]$ unzip MTOS-4.1-en.zip

取得したファイルを解凍する以下のようなファイルとフォルダが作成される。

COPYING           mt-add-notify.cgi       mt-tb.cgi       readme.html
alt-tmpl           mt-atom.cgi             mt-testbg.cgi   readme.html.en_US
default_templates  mt-check.cgi            mt-upgrade.cgi  readme.html.es
extlib             mt-comments.cgi         mt-wizard.cgi   readme.html.nl
extras             mt-config.cgi-original  mt-xmlrpc.cgi   search_templates
import             mt-feed.cgi             mt.cgi          tmpl
index.html         mt-search.cgi           php             tools
lib                mt-static               plugins

今回、MTOSは、複数ドメイン・複数サイト運営に使用することを想定している。そのため、「mt-static」以外のすべてのプログラムを「/var/www/cgi-bin」に保存する。この際、プログラムファイルのうち、拡張子がcgiのファイルは、chmodコマンドで権限を755にしておく。

また、MTOS管理用の各種スタティックファイルはmt-staticというフォルダにまとめられているので、これを「/var/www/sites/www.example.com/mt-static」に保存する。

最後に、ブログを公開するためのURL「www.example.com/blog」を用意する。apacheユーザで「/var/www/sites/www.example.com/blog」フォルダを作成すればよい。

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増田(maskin)真樹

IT/NETリサーチャーを経て、ライターとして独立。多数の媒体で執筆活動後、米国シリコンバレーでガレージ起業に参画。帰国後、関心空間、nileport、ソニーblog、@cosmeなど多数のサービスに関与。