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Web2.0時代の情報発信を考える

時代が要求する情報発信型Webサイト 仮想専用サーバ「SuitePRO V2」が情報発信を加速する

SuitePRO V2を選択する理由

2008年3月21日

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共用サーバと専用サーバの壁を打ち破る「仮想専用サーバ」

新しい動きへの対応策として、ホスティングサービス事業者は共用プランから専用サーバプランへのアップグレードプログラムを準備しているが、共用プランで提供されていた安定した環境を整えるためには多大な労力が必要となる。これに対しホスティングサービス事業者は、サーバ環境構築をサポートしたり、保守サービスを提供するするなどの対策を施すが、結局、トータルコストが大幅に跳ね上がるだけで、アップグレードを断念せざるを得ないケースが増え続けている。

このような背景から、「専用サーバ」は当初から投資額が大きい大規模サイト、「共用サーバ」は旧来型のWebサイトというカテゴライズができあがり、ゆるぎない状態となってしまっている。歩み寄りを始めたのは専用サーバプランの方で、余分なサービスをオプションとすることで最低コストを下げてきているが、サーバを運営するための十分な機能や保守体制を望もうとすると、結局、最終コストは以前と変わらないままであるのが現状だ。

この状況の救世主的存在として、ここ数年注目されていたのが「仮想専用サーバ」つまりVPS(バーチャル・プライベート・サーバ)型のホスティングサービスである。VPSは、1つのサーバを他のユーザーと共有するタイプのホスティングサービスで、そういう意味では「共用サーバ」と似ているように見える。

しかし、1つのOSにたくさんのユーザーがひしめいている「共用サーバ」に対し、VPSは実際にはハードウェアを共有しているにもかかわらず、各ユーザーはまったく別のハードウェアを利用しているように使えるものだ。OSもそれぞれのユーザーが自由にカスタマイズできる。つまりハードウェを共用することでコストを抑えながら、専用サーバ並の自由度を提供してくれるサービスなのである。しかしVPSサービスにもいろいろある。真に実力のあるサービスを紹介しよう。

「活きたサイト」を現実にする「SuitePRO V2」

とはいえVPSといえども、さまざまな手法があり、中には共用サーバ同様にユーザーが作ったプログラムが他のユーザーのシステムに悪影響を及ぼすといったサービスも存在する。しかしながら、SuitePRO V2の場合、ユーザー同士でリソースを食い合うということはほとんどなく、同サーバに入居しているユーザーのシステムがクラッシュしても、他のユーザーには影響はない。かなり専用サーバに近い、安定度と自由度を持ったサービスなのである。

SuitePRO V2なら、専用サーバと同様の機能が使えるだけでなく、共用サーバ並の月額8820円で利用できる。バックボーンは定評のあるWebARENAでありながら、データ転送量による課金はなし。WebARENAだから、この価格でも速度遅延の心配はない。

専用サーバ並の自由度でありながら、電源ON/OFFやネットワーク設定等のサーバ管理は、すべてSuitePROのWebサイト上で提供されているコントロールパネルで行うことができるので、専用サーバのようにデータセンターに足を運ぶ必要もない。第三世代までの自動バックアップもオプション料金(月額2100円)で行うことができるので、ハードウェアの管理作業をWebコントロールパネルで済ますことができる。20GBの容量を持つハードディスクが足りなくなっても、最大で50GBまでオプションとして増設できるようになっている。さらに、24時間365日体制でポート監視、メール通信のウィルスチェックも標準で提供するという驚きのメニュー、まさに盤石の体制といってもいいだろう。

この価格で、このサービスメニュー。同じ条件で競合サービスを探すのすら難しいことがお分かりいただけただろうか。これまで述べてきた、複数ドメイン、複数サイト・サービスを同時に運営することの難しさが嘘のようだ。

SuitePRO V2は、エンタープライズ系のWebサイトでも実績のあるLinuxディストリビューションCentOSを採用。ハードディスク容量も、CMSサイト等の運営には充分だ。1契約のVPSで、仮想ドメインという方法を使ってさまざまなドメイン名をホストすることができるようになるのである。とはいえVPSという新しいサービスに死角はないか。本当に気軽に利用できるのか。次回はその辺りを検証してみたいと思う。

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増田(maskin)真樹

IT/NETリサーチャーを経て、ライターとして独立。多数の媒体で執筆活動後、米国シリコンバレーでガレージ起業に参画。帰国後、関心空間、nileport、ソニーblog、@cosmeなど多数のサービスに関与。