ポスト・検索エンジン時代(3) 情報要求の「5W1H」
2007年11月16日
人がウェブにどういった情報を期待しているのか考えてみましょう。よく言われるのは「5W1H」というフレーズです。
まず、「<何>を探すか」という役割は現状の検索エンジンが担っています。そして「<誰>を探すか」は、まだ不完全ながらSNSの類いがこれからどんどんフォローしていくはずです。
「<どこ>」は、地図やGPSですね。「<いつ>」に関してはスケジュール情報をもっともっとリッチにしていくことで対応できるでしょう。
しかし「Why」や「How」はどうかというと、現状ではまださっぱりわかっていません。それは一体、どういうものなのか。もちろん、これらが複雑に絡み合ったシステムも当然あるでしょう。
こういった、いまの検索エンジンがカバーできない情報要求に対して、どのように対応していけばいいのでしょうか。
大向一輝(国立情報学研究所) 1977年京都市生まれ。同志社大学工学部卒業。総合研究大学院大学複合科学研究科博士課程修了。現在は国立情報学研究所助教、総合研究大学院大学助教を併任。博士(情報学)。2003年度情報処理推進機構「未踏ソフトウェア創造事業」スーパークリエータに認定。2004年大学院在学中に有限会社グルコースを設立。研究とソフトウェア開発の両面からウェブに関わる。著書に、『ウェブがわかる本』(岩波ジュニア新書、2007年)がある。 |
携帯大学 web分校
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