増える情報とうまく付き合う方法(4) ブログ検索で口コミを検証
2007年10月26日
ブログ検索自体も使い方によっては、面白い使い方ができるサービスです。
通常の検索と比較して、ブログ検索がユニークなのは、時系列でデータを取っているというところです。
例えば、何かの口コミや噂があったとしても、それが本当なのかどうかはこれまで確かめようがありませんでした。当然、雑誌が「○○が流行っているらしい」と書けば読者はそれをそのまま受け止めるしかなかった。
ところが、ブログ検索を使えば、その話題がどれくらい言及されているのかをグラフにして表すことができるようになります。
もちろん、日本の場合はテレビの影響が非常に大きいので、ある話題がテレビに出たら次の日に書き込みが増えているというケースが多いんですが、雑誌の記事で単純に「流行っている」と言われることと、ブログ検索の言及数のグラフ等で「これだけの人が注目していますよ」というのがわかることとは、かなり説得力が違うことなのではないかと思います。
バックナンバー:増える情報とうまく付き合う方法 (1) (2) (3)
徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク株式会社取締役、ブロガー) 1972年生まれ。NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。情報共有ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。 2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ITmedia BizID「デジタルワークスタイルの視点」の連載や、AllAbout「最新ネットコミュニケーション」ガイド等、最新のネットツールや仕事術に関する複数の執筆・講演活動も行っている。 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログや、ブログコミュニティの「FPNニュースコミュニティ」を運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。 |
携帯大学 web分校
過去の記事
- 参加型メディア論(4) メディアの面積を超えて2007年12月29日
- 参加型メディア論(3) ネットワーク時代の編集者2007年12月23日
- 参加型メディア論(2) 参加型メディアの本質2007年12月15日
- 参加型メディア論(1) 参加型メディアのはじまり2007年12月 9日
- ポスト・検索エンジン時代(5) セマンティックウェブ2007年12月 1日