iPadは何を連れてくる?−もしくはデジタルサイネージの認知度
2010年6月22日
(これまでの 荒川曜子の「それはWeb調査から始まった」はこちら)
iPadが相当話題になっています。携帯とPCを超えて「最後の端末」となるのか? 電子書籍の普及にどの程度貢献するのか? iPadのようなサイズの画面が場所を固定されずにばら撒かれている世界…そこでは何が起こるのでしょうか? とにかく様々な方面から期待されているiPadですが、店頭デジタルサイネージとしての活用例なども始まっているようです。同じく店頭でデジタルカタログとしての活用もされるようで、使い勝手が気になるところです。
さて、今月8日に矢野経済研究所からデジタルサイネージの認知度についての調査結果が発表されました。2008年、2009年、そして今年に渡って調査を実施しているのですが、ようやく今年になって認知度が3割程度になったということです。「デジタルサイネージ」という単語と具体的な設置例を知っているのは8.4%です。
実際そんなものかなという気もするのですが、このサンプルは都内在住の20代から50代ということなので、都内でも3割と考えるとネーミングとして浸透してないのかなとも思います。山手線のアレ=デジタルサイネージということにはなっていないのでしょう。JR東日本の展開している車内放送「トレインチャンネル」の認知度は25.8%あります。「デジタルサイネージ」という名は無くとも、少しずつ日常に浸透・定着しているといえそうですね。
気付けば浸透しているかもしれないといえば、iPadをはじめ各社が続々リリース予定のタブレットPCの普及も気になるところです。米国調査会社Forrester Researchからは、米国市場では2012年にタブレットPCがネットブックの売上を越えるという予測がリリースされています。台数ベースでは今年350万台、2015年には2040万台と年平均42%の伸び。ネットブックかノートブックかというよりも、大きくインタフェースが変わりますね。未だタッチ入力に抵抗を感じる自分にあせります。
「今までにない」と誰もが思っている端末は、その存在だけでさまざまな可能性を感じさせてくれて楽しいですね。店先にいる何人かがiPadやiPhoneを持っていたら、それらをくっつけて全体としてどんどん大きなものが表示できるようにする、とか想像すると面白そうです。もうあったりして。同じパターンで、3人いたら3コマ、4人いたら4コマになる漫画とかも…広告としては楽しそうな気がします。
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荒川曜子の「それはWeb調査から始まった」
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