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荒川曜子の「それはWeb調査から始まった」

Web上に溢れる調査の中から着目すべきデータを読み解き、次のネットビジネスの予兆を発見してみる

ガジェット所有はどこまで? -米国情報端末所有調査結果

2011年2月15日

(これまでの 荒川曜子の「それはWeb調査から始まった」はこちら

半年ぐらい前から私用のPC・携帯ともに買い替え時に入っています。両者ともにキートップがはがれる、配線がむき出しになりつつあるなどの危機を迎えており、また動作が極端に遅い、バッテリーが持たないなどのクリティカルな劣化もあるのですがどうにも踏ん切りがつかず、買い替えができていません。PCの買い替えを検討しているときは「先に携帯を買い替えよう」と思い、携帯の検討時はPCを買い替えた方が良いような気分に陥るせいです。最新の情報端末に真っ先に手を出せる人たちをまぶしく眺めています。

そんな悩みを相談すると、最近は結構な高確率でiPadを勧められます。人気ですね。街中でiPadを見かけることが本当に多くなりました。昨年1年で1500万台ほど売れたようです。米国調査機関Pew Research Centerが2月3日にリリースした電子情報端末についての調査 [PDF]によれば、米国の全成人(18歳以上)のうちiPadなどのタブレット端末を持っているのは約4%ということです。下図は2006年から2010年の間の情報端末所有率の推移です。本文には年代別の分析なども豊富に掲載されています。

この中で、電子書籍端末の所有率は5%となっていますね。電通総研が先月末にリリースした「米国iPad利用実態調査 [PDF]」では、iPad所有者の3割超が電子書籍端末を持っているという調査結果が発表されています。Kindleの発売から3年半、iPadの発売から1年弱ですね。これから先、これら種種の端末は融合したり(あるいは細分化したりも?)、ユーザー層によっては贅沢に使い分けられたりしていくのでしょう。理想の端末所有状態について考えることがたまにありますが、ディスプレイサイズ大(PC)、中(タブレット)、小(携帯電話)くらいはやっぱり揃えたいですかね。目に優しかったり、高音質だったり、あるいは防水だったり、シーンに応じてハードウェア性能も切り替えられたら楽しそうですね。

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プロフィール

荒川曜子

1981年生まれ。NEC入社後、法人営業担当を経て、ICT市場調査業務を修行することに。株式会社国際社会経済研究所(旧NEC総研)での約3年間の修行を終え、再びNECで仕事をすることになりました。

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