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荒川曜子の「それはWeb調査から始まった」

Web上に溢れる調査の中から着目すべきデータを読み解き、次のネットビジネスの予兆を発見してみる

Facebookは・・・大きい

2008年12月26日

(これまでの 荒川曜子の「それはWeb調査から始まった」はこちら

Inside FacebookというFacebookの色々な統計を取っているブログによると、Facebookのアクティブユーザー数が1億4千万人を越えたそうです。目指せ国家シミュレーションプログラム。探していませんが、Facebookがもし100人の村だったらみたいなアプリも出ていそうですね。

(Inside Facebookより転載)

Facebookのプレスリリースにも色々すごい数字が出ています。

  • 1ユーザーの平均的な友人の数は100人
  • 世界中で一日にFacebookに費やされる時間は26億分
  • 毎日更新されるユーザーステータスは1300万件
  • 月にアップされる画像は7億枚、動画は400万本
  • 利用可能なアプリケーションは5万2000本
  • 1日に追加されるアプリケーションは140本

友達100人!「mixiで年賀状」の取り組みはなかなか好調のようですが、Facebookの友人リストに載っている友人というのは全体でいうと年賀状を出す人くらいのイメージということでしょうか。友達100人作って富士山の上でおにぎりを食べたい・・・というような歌(「1年生になったら」)があったのを思い出して歌詞を調べてみたところ、3番の歌詞に「100人で笑いたい 世界中をふるわせて わっはは わっはは わっはっは」とありました。ネット上では100人揃って富士山の描いてある銭湯でおにぎり食べるオフくらいは実現するでしょうし、100人が笑う力で世界を震わせることもなんとなくできそうではあります。

ちなみにアイシェアの調査によると今年ネットで募金した人は18.5%。チャリティオークションみたいなものも含んでいるのでしょうか。Web拍手とか投げ銭とかいろいろな取り組みが思い出されます。

私自身は友人が少なく、かつ社交性に乏しいタイプなので、ソーシャル的なサービスはいつも一歩引いて見てしまうのですが、広く浅くでも友人が100人超えというスケールになってくれば、密なコミュニケーションというより彼らの動向が逐一ポップアップされることで浮かび上がる現在の姿をながめる、などというのがSNSの楽しみ方なのかもしれません。Twitterなどもそういう世界の姿見的な使い方がされている部分があるのでしょうね。2ちゃんの実況とかニュー速とも通じる感じでしょうか。

SNSのもう一方の機能であるプロフィール・インデックス、ソーシャルグラフには、その重み付けみたいな役割もあるのかもしれません。2008年もそろそろ終わりですが、マイミクから108人の日記を辿りながら今年を振り返る、などという年越しもいいかもしれませんね。良いお年を。

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プロフィール

荒川曜子

1981年生まれ。NEC入社後、法人営業担当を経て、ICT市場調査業務を修行することに。株式会社国際社会経済研究所(旧NEC総研)での約3年間の修行を終え、再びNECで仕事をすることになりました。

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