映画『HOME 空から見た地球』6/5世界同時公開--日本でも無料視聴可
2009年6月 3日
日本からの提案を受け国連が「世界環境デー」(環境の日)に定めた6月5日、環境問題をテーマにした新作ドキュメンタリー映画『HOME 空から見た地球』が88ヵ国で同時公開される。プロデューサーはリュック・ベッソン(『レオン』『フィフス・エレメント』監督)、監督は航空写真家として世界的に知られるヤン・アルテュス=ベルトラン。
非営利のプロジェクトのため、各種の媒体でほぼ無料で視聴できる。日本ではWOWOWがハイビジョン番組で18:00~19:40にノンスクランブル放送するほか、アスミック・エースからDVDも発売される(収益はNPO『GoodPlanet』に寄付されるという)。またオンラインでも、YouTubeの公式チャンネルで日本時間6月5日午前0時から英語版などが配信される。
各国でも映画館での無料上映や討論会などのイベントが予定されており、これほど多くの国で各種メディアを通じて一斉公開するのは映画史上初の試みだという。予告編の動画を観る限り、非常にクオリティーの高い空撮映像が期待できそうだ。美しい地球の姿を鑑賞しながら、環境について考えるよい機会だと思う。
[『HOME 空から見た地球』関連サイト]
- 日本語公式サイト――映画の紹介と、DVD・写真集の情報など
- 英語公式サイト――動画や画像のダウンロードが可能。トップページの『Google Earth』っぽい地球に各国の風景写真がリンクされているけれど、日本ではなぜか渋谷の交差点の人混みなのが悲しい。
- ヤン・アルテュス=ベルトランの公式サイト(英語版)――写真が多数掲載されている。夢のような空撮写真のほか、人物や動物の写真も味があってとてもいい。
高森郁哉の「ArtとTechの明日が見たい」
過去の記事
- 最後に、オススメの映画を何本か2011年5月31日
- 放射性廃棄物を巡る問いかけと印象的な映像:『100,000年後の安全』2011年4月15日
- マイケル・ムーアに原発問題を映画化してほしい2011年4月11日
- 震災と映画業界:公開延期と、「自粛解除」の兆し2011年3月29日
- 「SF系」、地味に現実へ浸食中2011年2月28日