当ブログの昨年の締めは2008年映画ベスト10でしたが、新年の第一弾もやはり映画の話題から。2009年の日本公開が決まっているか、もしくは公開されそうな洋画のうち、日本語公式サイトがまだできていない面白そうな作品を10本選んで、YouTubeにアップされた予告編をご紹介します(すでに日本語公式サイトがオープンしているものは、そちらで字幕付きの予告編が閲覧できるので、リンクだけ張っておきます)。

■ドラマ

『スラムドッグ＄ミリオネア』

『トレインスポッティング』『サンシャイン 2057』のダニー・ボイル監督による最新作で、アカデミー賞作品賞の有力候補。インドのスラム街で育った少年がクイズ番組(英国発「クイズ＄ミリオネア」のインド版)で難問を正解し続けるが、無学のため不正を疑われて……という話。日本では4月公開予定。予告編用の選曲もセンスが良く、前半のThe Ting Tingsの『Great DJ』が子供たちのやんちゃなバイタリティーを、後半のSigur Ros(シガー・ロス)の『Hoppipolla』がドリーミーな希望と幸福感を演出している。

『The Wrestler』

ダーレン・アロノフスキー監督は『レクイエム・フォー・ドリーム』『ファウンテン 永遠につづく愛』という好き嫌いの分かれる作品を作ってきたが(個人的にはどちらも好き)、ミッキー・ローク(ロングの金髪にしたらマライア・キャリー似になった)が主演する今回の中年レスラーの物語はベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞するなど、おおむね高い評価を受けている。米国での一般公開は昨年12月、日本公開は未定。

すでに日本語サイトがある映画では、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2月7日公開)、『チェンジリング』(2月20日)、『天使と悪魔』(『ダ・ヴィンチ・コード』の続編、5月15日)、『グラン・トリノ』(ゴールデンウィーク)が期待大。

それと、劇場公開されるかどうか微妙ながら、『Son of Rambow』(英国で昨年4月公開)は佳作。『ランボー』を観て感動した少年たちが映画を作る話で、『僕らのミライへ逆回転』＋『小さな恋のメロディ』といった趣。

■3D映画

『BOLT』

ディズニーの3Dアニメ作品で、8月1日公開予定。生まれたときからテレビドラマに出ていたせいで、自分が“スーパードッグ”だと思い込んでいる普通の犬、ボルトが主役。

『UP』

こちらもディズニー配給で、制作のピクサーにとっては初の3D長編映画。米国で5月公開、日本公開は未定。ラピュタ＋風船おじさん？

今年最も期待される3D映画はジェームズ・キャメロン監督の『Avatar』だが、米国公開予定は12月18日で、日本で年内に公開されるかどうかは微妙。ティーザー予告がアップされているほか、キャラクターなどのアートがネットに出回り始めている。

■日本の漫画・ゲームのハリウッド映画化

『Astro Boy』

『鉄腕アトム』のCGアニメ映画化で、10月23日に日米同時公開。アトムが黒の短パン姿じゃないのは変な感じだけど、少年の上半身裸でさえ性的な表現と受け止められかねないご時世だから？

そのほか、「カメハメ波～！」が笑える『DRAGONBALL EVOLUTION』(3月13日)や、ゲームが原作の『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』(2月28日)など。

後半はページを改めて、アクション・SF映画を5本取り上げます。

2009年期待の映画・後半へ

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