デジタルDJに福音:盤面の映像で直感的な操作をサポートする新ツール『Timbap』
2008年7月30日
この頃はiPhone関連や、最近ではMicrosoftの『Sphere』など、タッチスクリーンの動画をさんざん見ているせいか、この動画が始まったときも一瞬、「お、ターンテーブル型のタッチパネルか?」なんて勘違いしてしまいましたが、よく見たら手やトーンアームに映像が映り込んでいますね。
ドイツのウルム大学の学生たちが開発したこのツール、『Timbap』のベースになっているのは、『MsPinky』という、デジタル音源をアナログライクにDJプレイするためのターンテーブルと特殊なビニールレコードで構成されたシステム。これに連動するアプリケーションとプロジェクターを使い、ピンク色などのレコード盤の上に映像を投影しているのでした。なお、MsPinkyについては、真鍋大度氏による説明が詳しいです。
MsPinky自体で、デジタル音源のスクラッチやビートマッチなどをビニール盤と同様の操作で行なえるのですが、Timbapは盤面の映像をプラスすることで、並んだ丸いアイコンからトラックを選択したり、トーンアームでアルファベットを指定してアーティストを絞り込んだりできます。これによって、従来のデジタルDJシステムで必要だったキーボード、マウス、モニターが不要になり、ターンテーブル上だけでDJプレイが完結するのだとか。
TimbapのアプリケーションはOSを問わず、Java 1.5があれば動作するとのこと。わかってみると仕組みは全然違うのに、見た目はタッチ式パネルに似ているという点が、新しいインターフェースを考えるうえでも興味深いなと思いました。
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高森郁哉の「ArtとTechの明日が見たい」
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