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第6回 新井薬師商店街のエコ活動

眼病予防・治癒のご利益で有名な東京都中野区の新井薬師。こちらの地元商店街が、エコバッグキャンペーンを10月からおこなっているという。具体的にどんな活動がおこなわれているのだろうか? 中野駅からほど近い「薬師あいロード商店街」に急行し、「新井地域の活性化を考える会」実行委員の野中隆夫さんにお話をうかがった。

徳川秀忠の五女の眼病を治したという言い伝えで有名な新井薬師(正式名称は新井山梅照院薬王寺)

商店街入り口でエコバッグを手にする「新井地域の活性化を考える会」実行委員の野中さん

「今年の春、他の5つの地元商店街とともに勉強会を立ち上げ、専門家の方に、商店街の活性化について診断していただいたんです。そうしたところ、名所である新井薬師の門前町であることをあまりPRできていないと指摘されまして。そこでまず、目のマークをあしらったオリジナルシンボルマークを作成し、あわせて環境活動としてエコバッグの配布も始めたんです」(野中さん)

商店街が作成したエコバッグは折りたたみ式とクーラー機能付きの2種類。どちらも表面にオリジナルシンボルマークがあしらわれている。自治体や周辺の金融機関、企業の協力も得て、すでに4000枚が配布されたそうだ。また加盟店でエコバッグを利用すると、キャッシュバックポイントも貯まるようになっている。

「利用者は年配の方がやはり多いですが、若い方にも利用していただいています。これまで商店街の活性化というと、売り上げを伸ばすようなものが主流でした。しかし、こういった広く社会に貢献できる活動も、これからは大切になってくると思います」

商店街の活性化とエコ。あまり関係なさげにみえる両者だが、エコへの取り組みが注目を集めれば、商店街の活性化にもつながるだろうし、地道な取り組みこそがエコを推進させる原動力でもある。地域の活性化も環境活動ももっとも良くないのは「何もしない」ことなのだ。こういったボトムアップ型のエコ活動が、日本でももっと増えたらいいのにと思う。

今日のエコの芽
エコも商店街の活性化も現場力
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それは現場で起きている。

プロフィール

小林ミノル

スタッフライター。1975年大晦日生まれ。30歳を過ぎ、エコの大切さに遅まきながら気づきはじめる。取材を通して、ニッポン企業の“縁の下の力持ち的”な環境対策を世に広めたいと考えている。