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特別編:不肖・編集Eが「エコアイディア ワールド」を訪ねた

今回は、当ブログの担当ライターの小林ミノルさんの臨時ピンチヒッターとして、不肖・編集Eが六本木の東京ミッドタウンで行われた松下グループの展示会「エコアイディア ワールド」を訪ねた。真面目な小林さんとはうってかわって、まったりと書かせてもらおう。

ミッドタウンの地下1Fの広場といえば、昨年10月に「Nのエコアイディア」という展示会を拝見したことも記憶に新しい。それに……ミッドタウンの近所に美味しいラーメン屋があるという情報をちょうど耳にしていたところだ。帰りに寄っていこう……笑。

というわけで、近頃、めっきり華やかな場所から遠ざかっていた不肖・編集E、久しぶりに大江戸線六本木駅からミッドタウンに向かったのだが……
おや? 駅のエスカレーター脇に、見かけたことのある「eco ideas」マークの入ったポスターが……。
「今日は、この“eco ideas”関連のイベントに行くのだ。偶然だな~」などと思ったのもつかの間、長いエスカレーターの両脇に、「eco ideas」のポスターが、びっちり。
「おお~」

さらに、ミッドタウン内に入ると、「おお~。壁一面だ~」

「えぇ~、今度は、柱、全部だ~。やるな~」

……と、このカラフルな柱に導かれるように、イベントが行われる広場に到着。

「ひぇ~、ジオラマだ~。でかい~。細かい~」

100人以上はいると思われる取材陣と、見物のお客さん、さらには、「何が行われているの?」と怪訝そうに覗き込む外国人の方たちをかき分けかき分け、ジオラマの近くに。

「ひゃ~、よくできてる」。直径10メートル近くはあるだろうか(9メートルとのこと)。海や山があり、砂漠?らしきものもあり、街があり、住宅があり、工場もある。電車やバスらしきものも動いている。「日本の町並みを抽象化しているのかも。もしくは、“エコアイディア ワールド”というぐらいだから“世界”の様子を現しているのか……?」。しかし、見れば見るほどよくできている。家の中には、人もいるし、道の横でなにやら作業をしている人もいる……。

そんなこんなで、司会のお姉さんが登場して、イベントスタートだ。さらにしばらくして、女優の内山理名さんが万来の拍手で迎えられて、会場も一気に華やぐ。ようし、写真撮るぞ~。

正面は、凄いカメラの数。最前列まで行けない……。

もう少しで最前列……。しかし、前の人、手が邪魔だ~。

へ~。たどりついた。

松下電器産業の大鶴英嗣取締役と、女優の内山理名さん

そんなこんなで……笑。内山さんと一緒に、このジオラマについての説明を聞く。ここでようやくわかったのだが、このジオラマは、松下グループが各地で展開している環境活動の取り組みや環境保全の大切さをこのジオラマをとおして理解してもらおう、という目的で作られているらしい。

このジオラマ内には、バスが周回していて、その運転席に設置された小型カメラから撮影された景色が、ジオラマの正面、両サイドのモニターに映し出される。これが驚くほどよくできていて(しつこい?)、現実ともCGとも違う、絶妙な雰囲気を醸し出しているのだ。いや、ほんと。そのバスが、さまざまな「エコポイント」で停車しては、環境への取り組みを映像で解説していく……というわけだ。

正面、両サイドのモニターにバス運転席の小型カメラからの映像が映し出される

たとえば、ネオンサインを夜8時に一斉消灯する活動、日本と中国の従業員による「CO2削減10万人エコチャレンジ!」という活動、さらに、大気の熱を利用して、省エネを実現するクリーンエンジンを使った冷蔵庫やエアコンの開発、発売……などなど。その意味では、このジオラマは、特定の地域を再現したというよりも、松下グループの環境活動のエッセンスが集められた風景なのだ。

環境への取り組みを正面、両側のモニターで解説していく

ジオラマ内を走るバスから映し出された映像の出来のよさに関心して、しばらく解説はボ~ッと聞いていたのだが、いつの間にか、家、街、工場、その周囲、とあらゆる方面に、さまざまなアイデアを尽くして環境活動が行われていることを理解できていた。その活動の詳細は、こちらのウェブサイトでもわかる。こっちもジオラマだ~。

今後、このジオラマは、4/25~5/6日(大阪 OBPツイン21-アトリウム)、5/9~5/15日(福岡 ライオン広場)、5/23~5/29日(名古屋 ラシック1F)、6/13~6/19日(仙台 JR仙台駅2階・改札口前)と、全国を巡回し、洞爺湖サミットが行われる期間にあわせて、6/28~7/13日には、新千歳空港2階・センタープラザで公開されるという。

ジオラマの移動がめちゃたいへんではないのか、と余計な心配をしてしまうが、その出来映えにびっくりしたり、ほ~と唸ったりしながら、企業の環境活動の最前線で何が行われているのかをしっかり把握もできる貴重で楽しい体験になることは間違いないので、お近くの方は、ぜひチェックされることをお勧めしたいな。模型好きの方には、なお良し!

今日のエコの芽
ジオラマを覗くと希望が見えた
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それは現場で起きている。

プロフィール

小林ミノル

スタッフライター。1975年大晦日生まれ。30歳を過ぎ、エコの大切さに遅まきながら気づきはじめる。取材を通して、ニッポン企業の“縁の下の力持ち的”な環境対策を世に広めたいと考えている。