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BINDの動作を確認しよう

2008年3月28日

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BINDの動作を確認する

設定が終わったら、最初に設定ミスがないかを確認する。named-checkconfコマンドを使うと 「/etc/named.conf」の内容をチェックすることができる。問題があればヒントとなるメッセージが表示され、問題がなければ何も表示されない。

[root@ns ~]# named-checkconf

次にnamed-checkzoneコマンドを使うと、ゾーンファイルの確認ができる。ゾーン名とファイル名をコマンドパラメータとして指定して実行する。問題があればヒントとなるメッセージが表示され、問題がなければOKが表示される。具体的には次のような結果となる。

[root@ns ~]# named-checkzone example.com /var/named/example.com
zone example.com/IN: loaded serial 2008031701
OK

設定ファイルに問題がないことが確認できたら、BINDが実際に動くか確認をしよう。BINDのコマンドはnamedだが、動作確認をするためには、 -g オプションを使って起動すればよい。このオプションで起動すると、起動状況がログではなく、コンソール画面へ出力される。エラーが発生していないことが確認できたら、CtrlキーとCキーを同時に押下してコマンドを停止する。

[root@ns ~]# named -u named -g

動作することを確認したら、serviceコマンドを使ってネームサーバBINDを起動するために、下記のコマンドを実行しよう。ちなみに、停止する場合は「start」を「stop」と置き換えてserviceコマンドを実行すれば良い。

[root@ns ~]# service named start
Starting named:                                            [  OK  ]
[root@ns ~]#

サーバ起動時にBINDが自動起動するようにするためには、chkconfigコマンドを使う。下記のコマンドを実行して、自動起動の設定と確認をしよう。namedの欄で2.3.4.5.にonが表示されていれば自動起動の設定ができたということになる。

[root@ns ~]# chkconfig named on
[root@ns ~]# chkconfig --list named
named          	0:off	1:off	2:on	3:on	4:on	5:on	6:off

BINDに限らず、ネームサーバでトラブルが発生した場合には動作確認が必要となる。そんなときはdigコマンドを使う。digコマンドは、ドメイン名問い合わせパケットをネームサーバに送る機能を持っている。次のようにコマンドを実行してネームサーバが動作しているか確認をしよう。運用におけるトラブル解決方法の詳細についてはここでは説明しないが、問題がある場合は、/var/log/messagesを開いてログの調査をすることになる。

[root@ns ~]# dig @192.0.2.5 ns.example.com
 
; <<>> DiG 9.2.4 <<>> @192.0.2.5 ns.example.com
; (1 server found)
;; global options:  printcmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 30228
;; flags: qr aa rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 1, ADDITIONAL: 0
 
;; QUESTION SECTION:
;ns.example.com.                        IN      A
 
;; ANSWER SECTION:
ns.example.com.         86400   IN      A       192.0.2.5
 
;; AUTHORITY SECTION:
example.com.            86400   IN      NS      ns.example.com.
 
;; Query time: 0 msec
;; SERVER: 192.0.2.5#53(192.0.2.5)
;; WHEN: Thu Mar 27 12:13:00 2008
;; MSG SIZE  rcvd: 62

以上でBINDに関する設定は終了だ。次回から、バーチャルホストごとにサイトを用意し、ウェブサイト運営環境を整えていこう。

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増田(maskin)真樹

IT/NETリサーチャーを経て、ライターとして独立。多数の媒体で執筆活動後、米国シリコンバレーでガレージ起業に参画。帰国後、関心空間、nileport、ソニーblog、@cosmeなど多数のサービスに関与。