「モバイル・デジタルツールの教育活用の可能性」をテーマに研究会を開催
2010年12月13日
(これまでの 木暮祐一の「ケータイ開国論II」はこちら)
(cc) Photograph by Morten Oddvik
国内でも、先月末あたりからAndroid OSを搭載した各種スマートフォンが続々と発売開始され、量販店店頭を賑わせている。グーグルでAndroid開発を率いるアンディ・ルービン氏が、Twitterを通じて明らかにしたところによると、現在1日あたりのAndroid OSのアクティベーション数は全世界で30万台以上になっているという。この勢いは、今後さらに加速していくことであろう。
さて、こうしたスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器の教育分野への活用も各所で模索されつつある。これまでたびたびデジタル教科書などの話題にも触れてきたが、もはやモバイル機器は「文房具」のようなものになりつつあり、今後は学生たちが上手に使いこなしていくことが求められよう。
そのようなわけで、来る12月17日、すでにiPhoneなどのスマートフォンを積極的に取り入れている大学の先生方や、メディアリテラシー等を専門とする研究者にご参加いただき、「モバイル・デジタルツールの教育活用の可能性」をテーマにした研究会を企画した。
プログラム等は以下のとおりである。モバイル機器を教育分野に活用する際に想定される課題など3題の研究報告ののち、学部学生全員にiPhoneを配布したことで話題になった青山学院大学社会情報学部の伊藤一成准教授より「スマートフォンが大学をどう変えるか?」というテーマで基調講演を頂く。さらに、実際にスマートフォン時代に学ぶ大学生たちは未来のモバイル社会をどう展望しているのかを題材として、学生によるトークセッションも行う。入学時からiPhoneを活用している青山学院大学社会情報学部の学生、iPhone・iPadアプリなどの開発も行っている名古屋文理大学の学生、そしてiPadの活用をあれこれ考えている私のところのゼミ学生(武蔵野学院大学)にも登壇頂き、モバイル社会の未来を展望して行きたい。
もちろん、ご聴講はどなたでも歓迎である。一般参加者の参加費は6,000円(資料代含む)、当日モバイル学会に会員登録して頂ければ、参加費は2,000円となる。モバイル学会では、広くモバイルに関心ある一般市民の方々、研究者の方々、業界関係者の方々にご参加いただき、モバイル機器・モバイルサービスの健全な普及と発展に向け、議論を重ねて行きたいと考えている。
研究会開催概要
モバイル学会第10回モバイル研究会
「モバイル・デジタルツールの教育活用の可能性」
<開催日時>
2010年12月17日(金) 12:40〜15:30
<開催場所>
独立行政法人産業技術総合研究所
臨海副都心センター別館11階(会議室11205〜6室)
東京都江東区青海2-4-7
東京臨海新交通ゆりかもめ「テレコムセンター」駅より徒歩4分
プログラム
【開会挨拶】
12:40〜12:45 モバイル学会会長 赤松幹之(産総研)
【研究発表】
12:45〜13:05 「iPadの教育利用とヒューマンインタフェース」
○長谷川聡、佐原理、長谷川旭、神田哲也、宮尾克(名古屋文理大、名古屋大)
13:05〜13:25 「弱視児童のためのデジタル教科書利用」
○長谷川旭、神田哲也、長谷川聡、宮尾克、高柳泰世(名古屋大、名古屋文理大、愛知視覚障害者援護促進協議会)
13:25〜13:45 「デジタルネイティヴの「読むこと」「書くこと」における現状と課題 −モバイル・デジタルツールの授業実践活用を通して−」
○上松恵理子(新潟大)
【基調講演】
13:50〜14:30
「スマートフォンが大学をどう変えるか?」
○伊藤一成(青山学院大)
【特別企画】
14:30〜15:30
「学生によるトークセッション:モバイル社会の FutureVision」
進行役:佐原理(名古屋文理大)
登壇者:青山学院大学、名古屋文理大学、武蔵野学院大学の各学生
参加・資料代
学生会員:\1,000 正会員:\2,000 一般参加者:\6,000
参加申込
事前受付期限は過ぎていますが、どなたでもご参加いただけます。なお、会場への入館手続き上、なるべく事前(開催前日まで)に「氏名・所属・住所・電子メールアドレス」を明記の上、事務局までメールを頂けたら幸いです。( mgo[at]mobilergo.com )
木暮祐一の「ケータイ開国論II」
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