おサイフケータイの将来を展望する講演会を開催
2010年11月15日
(これまでの 木暮祐一の「ケータイ開国論II」はこちら)
(CC) Photograph by Yusuke Kawasaki
スマートフォンの躍進の傍らで、おサイフケータイの実装が今後どうなっていくか注目されているところだ。FeliCaを使ったわが国の「おサイフケータイ」は、すでに電子マネーやチケット代わりに、国内各所で利用できるインフラとして普及しているところだが、今後世界では国際標準の近接型無線通信方式「NFC」(Near Field Communication)の採用が本格化しそうだ。
国内では、KDDIがNFC搭載の端末で実証実験を行っているほか、世界最大シェアを誇る端末メーカー・ノキアも、実験的ではあるがすでにNFC搭載の端末を発売しているし、今後同社のスマートフォンにも積極的に搭載していくことを表明している。
また、今年7月にはKDDIとソフトバンク、韓国SK Telecomが、日韓両国で使える「かざすサービス」の検討に関する覚え書きを交わしているが、ここでもNFCの活用が検討されている。
すなわち、世界に先駆けて国内で広く普及している「おサイフケータイサービス」に類似したサービスが、今後世界でも展開されようという気運が高まりつつあるのだ。
そのようなわけで、国内のおサイフケータイの最新事情や、世界のNFC採用に向けた標準化動向、技術動向、欧州・北米の決済手段の傾向などを理解するための講演会を企画させていただいた。正直なところ、私自身も勉強不足で、私が知りたいことを講演セッションにまとめたようなものである。
今後、おサイフケータイビジネスを国際展開していきたい、あるいは、海外メーカー製スマートフォンなど、国際的なおサイフケータイインフラを国内で活用するための情報を得たい、というような方々に、ぜひお越し頂き、一緒に議論を重ねてみたいと考えている。まだ若干余席があるようなので、お申し込みはお早めに。
開催概要
■日時: 2010年11月19日(金)15:30開始 (15:00開場)
■会場: トップ オブ ザ スクエア 宴
東京都千代田区大手町1-5-1
大手町ファーストスクエア ウエストタワー23階
TEL. 03-3217-0779
地下鉄 大手町駅 C8、C11出口直結
■主催: 一般社団法人ブロードバンド推進協議会
■定員: 100名
■参加費:BBA会員 無料
一般 10,000円(税込) ※懇親会参加費を含む
■対象: 通信・情報関係者、その他
プログラム
15:00 開場
15:30 開始
15:30 開催挨拶
武蔵野学院大学 国際コミュニケーション学部 准教授
木暮 祐一
15:35 基調講演「国内おサイフケータイ市場の現在と今後」
ITSジャーナリスト
神尾 寿 氏
16:20 講演「米国・欧州におけるモバイルユーザーの決済サービスブランド利用状況」
コムスコア社日本代理店
株式会社インターアローズ 代表取締役
男澤 洋二 氏
17:00 休 憩
17:10 パネルディスカッション「おサイフケータイビジネスの世界展開」
司 会 神尾 寿 氏(ITSジャーナリスト)
登壇者 趙 章恩 氏(日韓ITジャーナリスト)
男澤 洋二 氏(株式会社インターアローズ)
戸川 智彦 氏(NXPセミコンダクターズジャパン株式会社 アイデンティフィケーション事業部 事業部長)
南 宣吉 氏(トッパン・フォームズ株式会社 情報メディア事業部 市場開発本部 チーフストラテジスト)
18:30 終 了
18:40 懇親会
パネルディスカッションでは、趙 章恩氏から、日韓でのおサイフケータイの利用比較についてご解説をいただく。また、戸川 智彦氏からは、海外のNFCデバイスの動向について、NXP社のNFC製品及びNFCの普及に向けた役割と取り組みを中心にご報告いただく。そして南 宣吉氏からは、今後のNFCを用いたサービスが、国内外でどのように進展していくかなど予測を含めたお話をいただく予定である。
木暮祐一の「ケータイ開国論II」
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