歩行リズムと健康(2) f分の1ゆらぎとホワイトノイズ
2007年9月14日
健康的なリズムに「f分の1ゆらぎ」というのがあります。
これをゆらぎ解析の手法であるDFAでみてみると、傾きが1をさします。
この傾きが0.5のリズムになると、「ホワイトノイズ」と呼ばれる、あまり健康的でないゆらぎになる。ゼロに近づくと、さらに不健康。
いち・に、いち・に、という軍隊の行進みたいな感じで、非常に規則的なリズムになってきます。
傾きがゼロに近づけば近づくほど、自分自身のリズムをもっていて、周りに影響されにくいということなんですね。
それでは傾きが1を超えるゆらぎはどんなものなのか。
この場合は、周囲に影響を受けやすく、過去の履歴をかなり引きずります。これを「長期相関性がある」と言います。
傾きが大きければ大きいほど、長期相関性があって、遠い過去から影響を受けているんだよ、ということです。
しかし、たいがいの実験では、傾きが1以下のリズムしか得られていません。
米山 満 (三菱化学科学技術研究センター) 1959年神奈川生まれ。1985年東京大学理学系修士課程(物理学専攻)修了 同年三菱化成株式会社入社。 現在、株式会社三菱化学科学技術研究センター基盤技術研究所にて、生体リズムの非線形解析に従事。 |
フィードを登録する |
---|
携帯大学 web分校
過去の記事
- 参加型メディア論(4) メディアの面積を超えて2007年12月29日
- 参加型メディア論(3) ネットワーク時代の編集者2007年12月23日
- 参加型メディア論(2) 参加型メディアの本質2007年12月15日
- 参加型メディア論(1) 参加型メディアのはじまり2007年12月 9日
- ポスト・検索エンジン時代(5) セマンティックウェブ2007年12月 1日