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合原亮一の「電脳自然生活」

環境問題から生き方まで、地球ととことん付き合う方法論を模索する。

ペチカのある暮らし

2008年3月14日

最初のご挨拶をしたまま、あっという間に日が経ってしまった。ノートパソコンをMacBook Airに替えたので、使ってみてのレポートぐらい出そうと思っていたのだが、目の前の仕事が忙しくて、まとめている暇がない。そこでしばらくは、電脳自然生活の実際を紹介して行きたいと思う。

わが家は半分(?)手作りだ。家の作り方とかも、そのうち話題にしたいと思うが、今回はわが家の暖房について紹介したいと思う。ここのところだいぶ暖かくなって来たが、長野県の標高500メートル強の山際に住んでいるわが家では、5月まで暖房が欠かせない。もともと降雨量自体が少ないので、雪が降っても10センチぐらいのことが多い土地柄だ。今年は雪の降る回数が多く、最近やっと、雪がほとんど消えたところだ。でも、本格的な春までにもう何度か雪が降っても不思議ではない土地柄だ。

そのわが家の基幹暖房はペチカだ。なぜペチカかというと、薪を使った暮らしというのに、昔から単純な憧れがあったこともある。その後温暖化だとか、山の管理だとかいった観点からも、持続的な燃料として薪を活用する方が良いと思うようになった。もちろん薪ストーブでも良いのだが、ペチカの方が燃料効率が高いという話を聞いて、ペチカを作ることになった。写真は建設中のペチカだ。

P1010780.jpg

今のところ、実験的に作ったペチカの、さらに焚き方の実験中という段階だ。薪も、家作りのために集めた廃材や端材、それにいただいた薪が中心だ。本当は自分で山に木を伐りにも行きたいのだが、山もないし時間もない。薪は2年程度乾燥させなければならないので、本当は計画的に準備しなければならない仕事だ。今の生活ではなかなか難しい話だ。でもそうした生活が、温暖化を引き起こしてしまったわけだ。時間がかかっても、よりよい生き方に変えていきたいものだ。

ペチカ造りでは、資料があまりなく、ずいぶん悩んだ。実際には、作ってしまえばそれほど難しい話ではなかったことがわかったりしたわけだが、マイナーなものを作るのはなかなか大変だ。でも、たまたま近所の知り合いに2人、家にペチカがある人がいたり、ペチカの設計図をくださる方がいたり、その設計図を元に、自分もペチカを作ってみようという友達がいたり、ペチカは作ったことがないけど、焼物の窯はいくつも作ったことがあるという人がいたりと、皆さんに助けてもらうことができた。これから、ペチカの実際や、ペチカ作りの苦労などから、気が向いた順に書いて行きたいと思う。

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プロフィール

川崎重工業人事部・川重米国本社CFOを経てガリレオに参加。ガリレオの業務の傍ら、環境問題、食糧問題に関心を持ち、「電脳自然生活」を目指して有機農業で米、野菜を作る。

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