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高森郁哉の「ArtとTechの明日が見たい」

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本当は恐ろしいナショジオの動画(1):「マッスル牛」ほか、動物と人間の境界編

2009年3月10日

英国のドキュメンタリー専門番組『National Geographic Channel』が、YouTubeに公式チャンネルを開設している。ナショナルジオグラフィック(略称「ナショジオ」)といえば、野生動物や自然など、どちらかといえば「癒し系」の印象が一般的ではないかと思うが、中には半端なホラー映画よりよっぽど強烈な残酷シーンや、気分を害する映像が紛れ込んでいるから要注意だったりする。今回はそんな恐ろしい動画を9本集めた。前もって簡単な説明を添えておくので、「この手の映像は苦手かも」と思ったら無理をしないように。

「動物と人間の境界」編

1. マッスル牛

お化けみたいに筋肉隆々になった牛。ステロイド剤を投与したわけではなく、品種改良で作られた「ベルジアン・ブルー」という牛で、筋増殖抑制因子マイオスタチンの遺伝子に変異を持ち、そのせいで通常よりも筋肉が発達する。動画では、体毛を剃られて一層グロテスクな体が露わになるが、雌牛をあてがわれて精子を採取されるシーンでは哀愁も漂う。モンスター牛を作り出しておきながら、得意気に語る技術者もなんとなく怖い。


2. 蛆(うじ)を使った傷の治療

これは比較的よく知られているのではないだろうか。ワイアードでも過去に『米国で「治療用うじ虫」の生産が倍増』という記事で取り上げている。まず蛆のルックスが生理的に駄目、という人もいるだろう。さらにこの動画では、患者のかなり大きな傷口がはっきり映っているので、その種の映像が苦手な人は見ない方がいいかもしれない。


3. トカゲ男

スプリット・タンとタトゥーによる人体改造。スプリット・タンは、芥川賞を受賞し昨年映画化もされた『蛇にピアス』(金原ひとみ著)で取り上げられたことで、日本でもマニア以外にも知られるようになった。切った舌の先が単に分かれているというだけでなく、独立して動いているのが何とも怖い。

(2)へ続く

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プロフィール

フリーランスのライター、翻訳者としての活動を経て、2010年3月、ウェブ・メディア・地域事業を手がける(株)コメディアの代表取締役に。多摩地域情報サイト「たまプレ!」編集長。ウェブ媒体などへの寄稿も映画評を中心に継続している。

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