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藤井敏彦の「CSRの本質」

企業の社会的責任(CSR)とは何なのか。欧米と日本を比較しつつ、その本質を問う。

2008年9月

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おそらく、「アニマルウェルフェア」の議論は日本とヨーロッパの価値観の相違を示す一つの典型例だと思うんです。EUがWTO協定違反で訴えられるリスクを覚悟してまで「アニマルウェルフェア」を通商政策に反映させようとしているということは何を物語るのでしょう。

2008年9月29日 13:00

社会のシステムを大きく変えようとするとき、その時、誰がその責を担って推進役となるか、って問題なんですけどね。選挙で選ばれた政治家ですよね、普通。民主主義社会ですから。当然です。でもね、ヨーロッパっていうか、EUっていうか、ここでは少し違うんです。

2008年9月22日 10:00

ある新聞の記者がフランスの国立行政学院の校長にインタビューした記事です。最後に校長は「もしあなたが社会に健全なるエリートが不要だと考えているのであれば、あなたとこれ以上議論しても無駄。」という趣旨の発言でインタビューを切り上げてしまいます。

2008年9月16日 10:00

国際的ルールづくりを背負うのは誰か? 官か民かという二分法ではなく、「プロ(専門家)」だと思うのです。「プロ」が政府にいることもあれば、民間にいることもある。むしろ、理想的にはあらゆる事項について、「プロ」が民間にも政府にもいることが、その国の交渉力を支えると思います。

2008年9月 8日 12:00

Andrew Moravcsik先生が論文で述べられたことは、拘束力ある国際司法裁判所を可能にしたのは、人権という概念の規範的な訴求力や民主的大国による影響力の行使ではなく、あくまで各国政府のself-interest(自己利益)に基づく「計算」であった、ということであります。

2008年9月 1日 10:00

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藤井敏彦の「CSRの本質」

プロフィール

1964年生まれ。経済産業研究所コンサルティングフェロー。経済産業省通商機構部参事官。著書に「ヨーロッパのCSRと日本のCSR-何が違い、何を学ぶのか」、共著に「グローバルCSR調達」がある。

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