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西堀弥恵の「テクノロジーがもたらす快適な暮らし」

海外から発信される日常に応用可能なテクノロジーの話題を紹介。暮らしをより快適にするヒントに。

ミミズを食べ、ゴキブリを味わった男、川口友万氏(『大人の怪しい実験室』著者)に聞く(1)

2009年11月 8日

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『大人の怪しい実験室』その奇抜なタイトルと真っ赤なカバーに興味を抱かずにはいられません。内容は、数々の都市伝説を検証する、というものです。例えば、髪の毛から醤油ができるか、ミミズバーガーは美味しいのか、など。

誰もが一度は聞いたことのあるような都市伝説を解明しようと、川口氏が奮闘する姿が面白おかしく描かれています。

筆者はイントロを読んだだけで心を鷲掴みにされました。そして、そのまま独自の世界へ引っ張り込まれ、容赦なく笑わされた挙げ句、奇想天外な発想に振り回され、しまいには得体のしれない何かを悟らされました。

読み終わった頃にはヘロヘロ。

「なぜ、こんなに体力を消耗した?」
「このモヤモヤ感は何?」

「どうしてこんなに心が揺れ動かされるの?で、何を悟った?」
「受け取れそうで簡単ではない川口氏からのメッセージは何?」

筆者はマヌーサかと思うくらい、数々の謎に包まれました。いたたまれなくなって、『大人の怪しい実験室』をこの世に生み出した川口氏本人に取材を申し込みました。

しかしこの川口氏、実験とはいえ、ミミズバーガーを製造して試食したり、ゴキブリを食べたり、飼いネズミを潰してしまったりした方なのです。本書ではその様子を包み隠さず写実的に説明しています。

普通、怯みますよね。

戸惑いながらも、筆者は川口氏と対面しました。

リラックスせねば…

軽く挨拶を交わした後、ごくごく普通の紳士である川口氏に胸をなで下ろし、席に着きました。

そしてほどなく、面前で言葉の芸術が幕を開きました。筆者は釘付け。時間を忘れて、肝心な質問も忘れて、巧みに展開する話術に聞き入ってしまいました。コノヒトスゴイ。

文字であれだけエネルギーがあるのですから、実物は普通であるはずがない。まさかアダム徳永氏の話し方の物まねまで飛び出すとは、予想だにしておりませんでした。…っていうか、この人本当に初対面?!

さて、本題に入りましょう。

多くの些細な疑問はともかく、とにかく聞きたかったこと、それはネズミ殺傷の件です。全体をとおして朗らかなムードで展開する著書の中で、ネズミは文字通り、ネズミ算式に増えるのかどうかを検証した章には、酷たらしい場面が含まれています。

川口氏が自宅で繁殖させたネズミを潰してしまうのです。
ベランダで大爆発を起こし、漢方の精力剤で鼻血を放出しているお茶目なキャラからは、ここだけかけ離れています。既に読まれた方も多かれ少なかれ、この場面では何かしらの違和感を覚えられたのではないでしょうか。

同じく筆者も軽く受け流すことができませんでした。食用の生きたシジミを買ってきて、砂抜き中に情が移り、こっそり水辺に放った経験が2度あるような、やらしい、いや、やさしい(?)部分も持ち合わせているのです。それはさておき…

どうしてネズミを殺したのか、単刀直入に聞いてみました。

そしてその答えには、筆者の想像を遙かに超えた大人の超現実的世界観が詰まっていました。

(2に続く)

読者プレゼントの詳細は(2)の最後に掲載させて頂きます。

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プロフィール

NTTグループ会社の社長秘書を務めた後、ガリレオの日英翻訳に参加。子供の頃の趣味はオルゴールを分解しては組み立て直すこと。仕事で携わっている京都新聞の記事翻訳がきっかけで日本の伝統文化に興味を抱き、自らも「座禅」や「書」に傾倒する。一方、溝口恵美子氏に師事し、ニューヨークのハーレムでセッションに加わるなど、ジャズシンガーとしても勉強中。