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西堀弥恵の「テクノロジーがもたらす快適な暮らし」

海外から発信される日常に応用可能なテクノロジーの話題を紹介。暮らしをより快適にするヒントに。

留守番中のペットが気になるあなたへ、愛犬と飼い主を繋ぐ『SNIF Tag』(2)

2009年3月27日

(1)から続く

いろいろと思いを巡らせていたら、ずいぶん前置きが長くなってしまいました。

簡潔に言えば、

―――――――――――――

【当初の構想】犬のソーシャルネットワークを通して飼い主同士がネットワークを形成することに重点が置かれていた。(手段:SNIF専用の首輪とリードを装着)
  
【実現】飼い主不在時にもペットを監視できる機能に重きが置かれたサービスに変更となった。(手段:SNIF Tagを首輪に装着)

―――――――――――――

ということですね。

要するに実験課程で、前回述べたような問題点を解決できなかったのだろうと思います。実現したら面白い部分もあったので、ある意味残念。

さて本題に入りましょう。

「留守中のペットを監視するなら、既にウェブカメラがあるではないか」とお考えの方、SNIF Tagの強みは、ウェブカメラが無い部屋はもちろんのこと、受信機から約15メートル以内であれば、野外でも動きをモニターできるというところです。『Wii』に使われているものと類似した技術で、ペットの動きが記録されるそうです。

もちろん、従来のウェブカメラと同じように、遠隔地からオンラインでその動きも確認できます。

その他、

■ ペットがどれだけ運動したかを辿ることで、運動量の管理ができる。
■ ペットシッターが依頼したとおりに世話をしてくれているかを確認できる。
■ 専用ウェブサイトで、他のペットの行動、健康状態などを比べることができる。

などの利点があるとのこと。デジタル時代におけるペットの健康管理に一役買いそうですね。

また、前回述べたような「プラス」や「マイナス」スイッチは無いものの、SNIF Tagを着けた犬同士が近づいたとき、相手の記録が残ります。そして後に、SNIF専用ウェブサイトを通して、散歩中に出会ったその飼い主とコンタクトを取ることもできるとか。

表向きの商品アピールがガラリと変わっても、いわゆる「運命の出会い」機能は温存されていたということですね。開発者の「思い」が伝わります。

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プロフィール

NTTグループ会社の社長秘書を務めた後、ガリレオの日英翻訳に参加。子供の頃の趣味はオルゴールを分解しては組み立て直すこと。仕事で携わっている京都新聞の記事翻訳がきっかけで日本の伝統文化に興味を抱き、自らも「座禅」や「書」に傾倒する。一方、溝口恵美子氏に師事し、ニューヨークのハーレムでセッションに加わるなど、ジャズシンガーとしても勉強中。